合志市:農業集落排水
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合志市:農業集落排水
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経営比較分析表(2019年度)
経営の健全性・効率性について
本市の農業集落排水事業は、単独処理場を有し、多額の維持管理費用が必要となっています。本市では、ほかに公共下水道事業、特定環境保全公共下水道事業も実施していますが、3事業とも同一の料金体系としています。平成27年度から地方公営企業会計に移行し、5回目の決算となりましたが、①経常収支比率は前年度比10.23%増加したものの、100%未満で単年度収支が5期連続の赤字となりました。⑤経費回収率は、前年度比3.95%減少し、汚水処理費用を使用料収入で賄えていない状況であり、依然として一般会計からの繰入金に依存した経営となっています。営業収益に対する累積欠損金の状況を表す②累積欠損金比率は、前年度比19.95%増加し、469.61%となり損益収支が悪化している状況です。令和元年9月分からの下水道使用料の値上げにより営業収益が増加したものの、依然として当年度の総費用が総収益を上回るため欠損金が発生しており、その欠損金を補填する剰余金もなく、また、累積欠損金の額そのものが大きいためです。累積欠損金を解消するためには、当年度の欠損金を減らす若しくは発生させない必要があり、建設費や維持管理費について、効率的、計画的に取り組むことによってコストを抑制していく必要があります。④企業債残高対事業規模比率は、企業債残高の減により232.99%の減となっているものの類似団体平均値より高い状況です。
老朽化の状況について
平成12年の供用開始から20年が経過し、電気設備・機械設備の改築・更新が必要な時期になっています。今後の適正な下水道事業運営、施設の維持管理を実施するため、処理施設の統廃合を含めた最適整備構想及び機能診断調査の結果に基づき、効率的な改築・更新を実施していきます。また、老朽化対策と合わせて、耐震化も進めていきます。
全体総括
本事業については、施設の改築・更新のほか、経営の合理化を図るため、処理場の統廃合を検討しています。また、本事業の収支状況が下水道事業会計全体の負担にならないよう、コスト意識を持って経営を進めます。本市は今後数年は人口増が見込まれますが、いずれ人口が減少していくことが予想されるため将来を見据えた経営が必要と考えています。持続可能な下水道事業経営のため、平成30年度に策定した「下水道事業経営戦略」に基づき、経営基盤の強化と財政マネジメントの向上を目指します。