壱岐市

地方公共団体

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地方公営企業の一覧

公共下水道 漁業集落排水施設 簡易水道事業(法適用) 壱岐市民病院 簡易水道事業(法適用) かたばる病院


収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2020年度)

財政力

財政力指数の分析欄

長引く地方経済の低迷や少子高齢化に伴う人口減少により地方税等の自主財源の確保が難しい状況が続き、歳入の多くを地方交付税等の依存財源に頼った財政基盤となっており、財政力指数は類似団体内平均を大きく下回っている。今後は、事業の峻別により、投資的経費等を抑制し、歳出の徹底的な見直しを図るとともに、新たな自主財源の発掘による歳入確保に努めていく。

類似団体内順位:134/136

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

普通交付税合併算定替措置の段階的縮減が終了し、令和元年度から一本算定となったことから、年々経常収支比率が上昇する見込みであった。しかし、コロナウイルス感染症拡大に伴い、算定分子である経常の物件費及び扶助費等が抑制される一方、算定分母となる経常一般財源(地方消費税交付金・普通交付税等)が増加したことにより、結果として数値が前年度比4.2ポイント減少することとなった。今後は、令和2年度の国勢調査人口により、普通交付税算定の測定単位である人口の減少が見込まれるなど、経常一般財源の歳入見込みは厳しさを増していくことから、徹底した事務事業等の見直しを図り、経常的経費の歳出抑制に努めていく。

類似団体内順位:42/136

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

合併後15年を経過するが、未だに旧町ごとに多くの施設を有し、多くの施設の管理運営費を有しているため、類似団体内平均を大きく上回っている。なお、算出分母となる人口については急激な減少が続いている。今後は、公共施設等総合管理計画(個別施設計画)に基づく施設の統廃合・集約化を行うとともに、指定管理者制度等の活用による施設管理コストの削減に努めていく。

類似団体内順位:129/136

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

級別標準職務表の見直しにより、一定の昇給抑制が図られており、全国市町村平均と同程度に留まっており、長崎県下でも低い水準にある。今後も、国の人事院勧告を尊重した適正な職員の給与水準の確保に努めるとともに、壱岐市行財政改革「第4次」定員適正化計画に基づいた職員数の適正化に努めます。

類似団体内順位:30/136

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口減少が進行する中、人口1,000人当たりの職員数は増加傾向にある。これは、令和2年度までに多くの職員が退職する予定となっているため、平成29年度からこの退職分の補充に加え、前倒しして新規職員採用を行った結果、一時的に職員数が超過している状況のためである。

類似団体内順位:126/136

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

令和2年度単年度比率は減少したが、3ヵ年平均でみると、昨年に比べ、0.3ポイント増となっている。今後は、普通交付税の減少や庁舎耐震改修、葬祭場や小中学校の建設工事など大型事業にかかる合併特例債等の元利償還金の増加が見込まれることから、今後も実質公債費比率が上昇するものと考えられる。

類似団体内順位:21/136

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

前年度5.5ポイントの減となった。要因として、分子である地方債現在高が527,325千円減、分母である標準財政規模が約394,422千円増等が挙げられる。持続可能な財政基盤を確立するため、市債発行額を地方債の元金償還額以内に留めるように努め、将来にわたる負担の軽減を図るとともに、可能な限り地方債の繰上償還や基金への計画的な積立てを行っていく。

類似団体内順位:55/136

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)

人件費

人件費の分析欄

これまで物件費に算入されていたフルタイム及びパートタイム職員の報酬等が令和2年度の制度改正(会計年度任用職員制度)により、人件費に計上されることとなったため、人件費が増加し、経常収支比率は前年度比2.4ポイント増となった。

類似団体内順位:88/136

物件費

物件費の分析欄

コロナウイルス感染症拡大に伴い、旅費や委託業務など経常の物件費が減少したことで、経常収支比率は前年度比2.5ポイント減となった。しかし、合併後15年を経過するが、未だに旧町ごとに多くの施設を有し、多くの施設の管理運営費を有しているため、他の類似団体内平均より高くなっている。今後、公共施設等総合計画に基づく施設の統廃合・集約化を行うとともに、指定管理者制度等の活用による施設管理コストの削減に努めていく。

類似団体内順位:124/136

扶助費

扶助費の分析欄

令和元年10月から幼児教育・保育の無償化により、児童福祉費にかかる扶助費は増加しているが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、保護費や障害者関連経費にかかる扶助費が減少したため、結果として、前年度比1.4ポイント減となった。なお、扶助費にかかる経常収支比率は類似団体内平均を下回っている。

類似団体内順位:28/136

その他

その他の分析欄

その他の経費にかかる経常収支比率は、前年度比2.0ポイント減少し、類似団体内平均よりも下回っている。その他の経費の主なものとして、公営事業会計に対する繰出金が挙げられる。公営企業については独立採算の原則に基づき、今後も経営努力と経費の節減等を継続していくことにより、一般会計からの繰出金の抑制に努めていく。

類似団体内順位:11/136

補助費等

補助費等の分析欄

補助費等にかかる経常収支比率は類似団体内平均を下回っており、前年度比0.2ポイント減少した。補助金については、補助金検討委員会の答申に沿った見直しを図るとともに、今後も公益性・必要性・妥当性・費用対効果について十分な検証を行い、適正化に向けた見直しに行っていく。

類似団体内順位:26/136

公債費

公債費の分析欄

公債費にかかる経常収支比率は、利率見直し及び償還終了に伴う償還額の減少により、前年度比0.5ポイント減少した。今後は合併特例債による大型事業の償還を控えており、公債費負担の増加が懸念される中、交付税措置の有利な地方債の活用や繰上償還等の実施により、健全な財政運営に努めていく。

類似団体内順位:102/136

公債費以外

公債費以外の分析欄

コロナウイルス感染症拡大に伴い、算定分子である経常の物件費及び扶助費等が抑制される一方、算定分母となる経常一般財源(地方消費税交付金・普通交付税等)が増加したことにより、結果として数値が前年度比3.7ポイント減少することとなった。今後は、令和2年度の国勢調査人口により、普通交付税算定の測定単位である人口の減少が見込まれるなど、経常一般財源の歳入見込みは厳しさを増していくことから、徹底した事務事業等の見直しを図り、経常的経費の歳出抑制に努めていく。

類似団体内順位:23/136

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

・全体的にみても、類似団体内平均と比較して住民一人当たりのコストは高くなっている。この主な要因は、人口に対し施設数が多く、維持管理に多くの費用を要していることにある。・昨年度と比較して増減額が大きいものうち、主な要因は次のとおりである。民生費の増は、出産特別定額給付金などの補助費等や、保育所改修工事及び介護施設整備費補助金などの普通建設事業費の事業費が増加したことが主な要因である。衛生費の減は、壱岐葬祭場建設工事が完了したため事業費が減少したことが主な要因である。農林水産業費の増は、磯焼け対策協議会負担金及び漁業経営緊急支援対策事業補助金など補助費等が増加したことが主な要因である。教育費の減は、中学校校舎改築工事及び小学校ブロック塀安全対策工事などの普通建設事業費の事業費が減少したことが主な要因である。・災害復旧費は平成30年度(平成29年北部豪雨にかかる災害復旧工事)をピークに年々減少傾向にある。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

・人件費について、令和2年度から会計年度任用職員制度が開始されたことにより、住民一人当たりのコストは増加傾向にある。また、庁舎の一本化や旧町時代に建設された類似施設の統廃合が進んでおらず、職員の集約化・縮減に繋がっていないため、類似団体内平均と比べ高水準にある。・物件費・維持補修費について、人口は減少しているにも関わらず、老朽化した多数の施設を運営しているため、その維持管理に要する費用が多額になっており、類似団体内平均と比べて高い水準にある。今後は、早急に施設の統廃合などの抜本的な見直しが必要となる。・補助費等について、特定有人国境離島地域社会維持推進交付金・離島活性化交付金・地方創生推進交付金などを活用した事業の実施と併せて、コロナウイルス感染症に対する支援事業(特別定額給付金やプレミアム商品券発行補助金等)を実施したことにより、住民一人当たりのコストは前年度比増となっている。・普通建設事業費は壱岐葬祭場・中学校校舎・小学校体育館などの大規模建設事業が完了したことから、前年度比減となっている。その一方、老朽化した施設維持には多額の費用を要しているため、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況にある。今後は、公共施設等総合管理計画に基づき、事業の取捨選択を徹底していくことで、事業費の減少を目指していく。・災害復旧費は平成30年度(平成29年北部豪雨にかかる災害復旧工事)をピークに年々減少傾向にある。

実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)

分析欄

財政調整基金残高1,304,222千円(前年度比250,262千円増)実質収支額452,546千円(前年度比5,895千円増)実質単年度収支額256,156千円(前年度比92,303千円増)標準財政規模12,498,667千円(前年度比394,422千円増)実質収支額及び財政調整基金残高は共に前年度より増加したが、普通交付税増に伴う標準財政規模の増加で、結果として、標準財政規模比における財政調整基金残高では増加、実質収支額では減少という形となった。また、平成29年に発生した九州北部豪雨に係る災害復旧工事が平成30年度をピークに減少してきたこと及び小中学校の大規模建設事業が完了したことなどから、単年度収支が改善され、実質単年度収支の標準財政規模比は前年度比0.7ポイント増となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)

分析欄

全会計において赤字がないことから、実質赤字比率及び連結実質赤字比率はない。しかしながら、各公営事業会計の財源不足を補填する形で一般会計から多額の繰出しを行っているため、今後、公営企業特別会計については、独立採算制の原則に基づき経営努力と経費の節減等を進めることにより、繰出金等の抑制に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

平成29年度から「組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等」に病院事業に係る準元利償還金を計上している。前年度と比較して、公営企業債の元利償還金に対する繰入金が減少したことに伴い、「元利償還金等(A)」は減少しているが、普通交付税に後から算入される公債費が多くなったため、「算入公債費等(B)」が増加した。その結果、実質公債費比率の分子は減少することとなった。今後、庁舎耐震改修や葬斎場整備事業等の合併特例債を活用した大型事業の償還が控えており、公債費負担増が懸念されるが、これまでに引き続き、必要性・緊急性等を見極めた起債の選定を行い、公債費負担の上昇を最小限度に抑えていく必要がある。

分析欄:減債基金

利用なし

将来負担比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

平成29年度からは長崎県病院企業団壱岐病院の地方債の償還に係る数値を計上することとしたため、将来負担額が発生している。令和2年度の将来負担比率の分子を減少させた主な要因には、通常償還により地方債現在高及び公営企業債等繰入見込額が減少したことのほか、財政調整基金及び減債基金などの積立により、充当可能基金が増加したためである。

基金残高に係る経年分析(2020年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)令和2年度末の基金残高は8,052百万円となっており、前年度から約127百万円の増加となっている。これは、財政調整基金で約250百万円、過疎地域自立促進特別事業基金約64百万円の積立が増加した一方で、合併振興基金で約193百万円、地域福祉基金で約2百万円の減などが主な原因である。合併前の旧4町がそれぞれ有し、現在も残っている複数の類似施設の管理運営を行っているため、多額の経費を要しており、施設の老朽化もあって、その経費は年々増加傾向にある。また、合併算定替による普通交付税の増額部分が段階的縮減により年々減少していく中で、新たな財源を確保することができずに例年実施している事業を廃止することもなく、SDGs・まちづくり協議会などの新たな事業を実施するため、財源不足に陥り、それを補うために多額の基金を取り崩すこととなっている。(今後の方針)毎年、慢性化した財源不足を補うために多額の基金を取り崩しており、このままでは柔軟な財政運営を行うことは難しくなっている。今後はより一層の歳入確保及び歳出削減に取り組むとともに、基金の積立てと取崩しが均衡した、財源不足を基金に頼らない財政運営に努めていかなければならない。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)令和2年度末の基金残高は約1,304百万円となっており、前年度から約250百万円の増加となっている。これは決算余剰金が出たことから、後年度の財源不足に備えるため、財政調整基金に積み立てるものである。(今後の方針)財政調整基金の残高は概ね10~20%の範囲が適正とされており、今年度においてはその額を確保できている。近年、多発している自然災害や感染症対策などの臨時的財政需要に対応できるように、引き続き、財政調整基金の残高の確保に努める必要がある。

減債基金

減債基金

(増減理由)令和2年度末の基金残高は約766百万円となっており、前年度から約1百万円(基金利子のみ)の増加となっている。(今後の方針)柔軟な財政運営を行うためには、標準財政規模の30~40%程度は減債基金を保有する必要があると考えられる。令和5年度にかけて市債の償還等がピークを迎え、厳しい財政運営を強いられるが、この適正とされる基準に近づけられるように徹底した事務事業等の見直しを図り、公債費等の歳出抑制に努めていく。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)・合併振興基金:市民の連帯の強化及び地域振興を図るため。・ふるさと市町村圏基金:壱岐市の創造的かつ一体的な振興整備のため。・地域福祉基金:在宅福祉、健康づくり、民間活動の活発化等、市における地域福祉の向上を図るため。・過疎地域自立促進特別事業基金:壱岐市が実施する過疎地域自立促進特別措置法第12条第2項に規定する事業の財源に充てるため。・ふるさと応援基金:ふるさと壱岐を愛する者、壱岐市の未来に向けて応援する者から寄附された寄附金を適正に管理し、まちづくり事業に充てるため。・地域振興基金:市の地域振興に資する事業の財源に充てるため。・老人福祉施設整備基金:老人福祉施設の整備充実を図るため。・中山間ふるさと活性化基金:農地、水路、農道等の整備その他中山間地域における集落共同活動の強化に対する支援事業を行い、土地改良施設の機能を適正に発揮させるとともに、中山間地域の地勢を生かし、その活性化を図るため。・栽培漁業振興基金:本市沿岸における種苗放流の推進を図るため。・沿岸漁業振興基金:本市沿岸における沿岸漁業等の振興を図るため。・教育振興基金:市立小学校及び市立中学校の教育の振興を図るため。・松永記念館維持管理基金:松永記念館の維持管理運営資金に充てるため。・原の辻遺跡保存整備基金:考古学上貴重な遺跡である原の辻遺跡を保存し、整備するとともに、観光資源として活用し、市の活性化を図るため。・本庁舎建設基金:市本庁舎の建設に要する経費の財源に充てるため。・学校施設整備基金:学校施設の整備に要する経費の財源に充てるため。・森林環境譲与税基金:市が実施する森林の整備及びその促進に関する施策に要する経費の財源に充てるため。(増減理由)・本庁舎建設基金及び学校施設整備基金をそれぞれ50百万円ずつ積み立てているが、公立保育所の改修工事やまちづく協議会交付金等に対して地域振興基金(約106百万円)及び合併振興基金(約192百万円)等を取り崩したため、その他特定目的基金の残高が減少した。(今後の方針)基金残高(財政調整基金及び減債基金含む)が80億円を下回ることなく、その時々の社会情勢により必要に応じて基金の積立て・取崩しを行っていく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

本市の有形固定資産減価償却率は、類似団体・全国・長崎県のそれぞれの平均と比べて高い水準にあり、資産の償却(老朽化)が進んでいる状況にある。今後は、壱岐市公共施設個別施設計画に基づき、持続可能な公共施設マネジメントのために、公共施設の修繕や更新、集約化・複合化を推進していく。

類似団体内順位:114/129

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

本市の債務償還比率は、令和2年度については昨年度より減少しており、類似団体より若干低い状況にある。これは、令和元年度に比べ地方債の現在高が527百万円減少していること、また充当可能な基金が255百万円増加していることが挙げられる。今後ともこれまで以上に中長期的な視点に立った計画的な財政運営に努めていく必要がある。

類似団体内順位:54/136

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

類似団体平均と比較すると、将来負担比率は低い水準となっているが、有形固定資産減価償却率については約70%と高い水準となっている。今後近い将来、老朽化した施設の更新等による財政負担が懸念されるため、壱岐市公共施設個別施設計画に基づき、公共施設の効率的かつ効果的な管理運営に取り組むとともに、財政負担の平準化を図っていく必要がある。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

本市の実質公債費比率及び将来負担比率は類似団体内平均よりも下回った数値で推移しているが、上昇傾向にある。上昇している主な要因として、令和元年度以降に大規模な施設改修・改築のために地方債を発行したこと、基金を取り崩したこと、普通交付税の合併算定替の段階的縮減が終了し、減少したことが挙げられる。さらに、今後も郷ノ浦港ターミナル整備事業や消防署指令台更新事業などの大型事業により、比率が上昇していくことが予想されるため、これまで以上に公債費の適正化に取り組む必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別の有形固定資産減価償却率は公営住宅及び港湾・漁港・公民館を除くほとんどの類型において類似団体内平均を上回っている。近年、公営住宅及び港湾・漁港においては長寿命化計画を策定しており、同計画に基づき、施設の修繕や更新を行っていく予定にしている。今後は、壱岐市公共施設個別施設計画に基づき、持続可能な公共施設マネジメントのために、公共施設の修繕や更新、集約化・複合化等を推進していく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して特に有形固定資産原価償却率が低くなっている施設は一般廃棄物処理施設、庁舎であり、特に高くなっている施設は図書館である。現4庁舎は昭和56年以前に建築されており、建築後概ね40年が経過し、老朽化等も進んでいたため、平成28年度から令和元年度までの3カ年で耐震改修を実施し、機能維持及びランニングコストの低減を図ってきたところである。また、これまで図書館については軽微な修繕のみ実施してきただけで特段、老朽化対策を講じてこなかったため、今後は老朽化対策を講じていく必要がある。なお、すべての施設において、今後は壱岐市公共施設個別施設計画に基づき、持続可能な公共施設マネジメントのために、積極的に公共施設の修繕や更新、集約化・複合化等を推進していく。

財務書類に関する情報①(2020年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度比3,170百万円の減少(△2.6%)となった。これは、事業用資産の取得が令和元年度に比べ3,213百万円減少した影響で有形固定資産が前年度比3,236百万円の減少(△2.9%)したことが主な要因である。資産総額のうち有形固定資産の割合が91.6%となっており、これらの資産は将来の(維持管理・更新等の)支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努める。また、一般会計等において、負債総額は前年度から450百万円減少(1.6%)しており、負債のうち最も大きい割合を占める地方債(固定負債)が632百万円減となったためである。今後も、地方債発行額が地方債償還額を上回らないように努めていく必要がある。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等において、経常費用は前年度より増加し、21,875百万円で254百万円増加となった。これは人件費等の業務費用が14,397百万円で546百万円増加、一方、補助金や社会保障給付等の移転費用は7,477百万円で△293百万円減少であり、業務費用の影響が大きい。最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等が10,120百万円で580百万円増加であり、経常費用の46.3%を占めている。施設の集約化・複合化事業に着手するなど、公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努める。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、令和元年度より普通交付税の一本算定によって地方交付税が減額となり、税収等が減少している。また、財源(22,345百万円)が純行政コスト(25,080百万円)を下回っており、本年度差額は△2,735百万円となっていることから、引き続き地方税の徴収業務の強化、国県等補助金の活用等により財源の増加に努める。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は1,978百万円であったが、投資活動収支については、小中学校のGIGAスクール構想や消防署の車両購入等を行っていることから支出が嵩み、△1,543百万円となった。財務活動収支については、地方債等発行収入が地方債等償還支出を下回ったことから△532百万円となっており、今後も、地方債発行額が地方債償還額を上回らないように努めていく必要がある。

財務書類に関する情報②(2020年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は、合併前に旧町毎に整備した公共施設があるため、保有する施設数が非合併団体よりも多く、類似団体平均を上回っている。将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、平成29年3月に策定し、令和4年度3月に改訂した公共施設等総合管理計画に基づき、今後40年間の取組として公共施設等の集約化・複合化を進めるなどにより、施設保有量の適正化に取り組む。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す将来世代負担比率は、類似団体と同程度となっている。新規に発行する地方債の抑制を行うとともに、高利率の地方債の借換え、繰上償還を行うなど、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を大幅に上回っている。特に、純行政コストのうち4割を占める物件費等が、類似団体と比べて住民一人当たり行政コストが高くなる要因となっていると考えられる。公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設の集約化・複合化や長寿命化を行うことにより、経常費用の削減に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

基礎的財政収支は、平成29年度から令和元年度まで投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を上回ったため、赤字となっていた。令和2年度において、投資活動支出の公共施設整備が前年度比で2,243百万円減少しており、投資活動収支の赤字分が減少したため、全体で675百万円の黒字となった。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

行政サービス提供に対する直接的な負担割合は低いため、経常費用のうち減価償却費や維持補修費を含む物件費等が4割を占めていることから、公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設の集約化・複合化や長寿命化を行うことにより、経常費用の削減に努める。また、公共サービスの費用に対する受益者負担の考え方を明らかにし、公平性・公正性や透明性の確保に努める。※受益者負担比率が前々年度(H30)のみ上昇した理由は、退職手当引当金の繰り戻しが発生し、その他(経常収益)が増加したためである。

類似団体【Ⅰ-1】

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