伊万里市:農業集落排水
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経営比較分析表(2020年度)
経営の健全性・効率性について
○経営の健全性について①経常収支比率は104.69%し、⑤経費回収率は90.05であるが平均値を上回っており、また、②累積欠損金もなく健全な経営状態にある。③流動比率は平均値を上回っており、これは資本費平準債の借入等資金繰りを行っているためであるが、④企業債残高対事業規模比率では平均値の約4倍となっいることから、新たな起債を抑制するなど経営を工夫しつつ今後の償還に備える必要がある。○経営の効率性について⑥汚水処理原価は処理区域が広く費用がかかること、処理区域内人口密度が18.1人/haと採算ベースの30人/haを切っていることで平均値より低くなっている。また、過疎化により年々人口が減少しているため⑦施設利用率も平均値を下回っている。これは、人口減少により処理水量が少ないことが原因であるが、設備の長寿命化を図りながら、更新時に能力も検討していく必要がある。⑧水洗化率は全国平均を上回っており、引き続き接続勧奨を行うこととする。以上より、経営は改善しているが、企業債残高が高くなっていることから、経費回収率の改善など企業努力を行っていく必要がある。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率、②管路経年化率、③管路更新率ともに平均値を下回っている。令和元年度から公営企業法を全部適用しているが、供用開始から15年以上が経過し、老朽化が進んでいる施設もある。そのため、施設の最適整備構想にて機能強化を行い、施設の長寿命化を図っている。
全体総括
使用料収入に対し、地方債償還金が大幅に上回るなど経営経費の削減だけでは改善できない状況となっている。さらに、地区自体の過疎化が進んでおり、今後使用料の大幅な増加が見込めない状況のなか、老朽化による更新経費の増大や人口減少による収入減など今後の経営を考える上で困難な状況が予想される。そのため、さらなる維持管理費等の経常費用の削減に努めるとともに料金単価の見直しを検討するなど経営の健全化に努めていく必要がある。