経営の健全性・効率性について
令和元年度より公営企業会計を適用しています。当町の下水道事業については、矢部川流域公共下水道として事業を行っており、関連市町の公共下水道事業とあわせて現在区域を拡大中です。区域の拡大に伴い、企業債残高が年々増加しており、④企業債残高対事業規模比率が類似団体平均より高くなっています。事業開始から年数が経過していないため、⑧水洗化率は約67%と低い数値となっています。また、⑤経費回収率が約88%、⑥汚水処理原価が約200円/㎥となっており、使用料収入で回収すべき経費を賄えていない状況です。今後は、水洗化率向上および経費回収率の改善に向けて加入促進を行い、使用料収入の増加を図っていきます。
老朽化の状況について
当町の下水道事業につきましては、平成22年3月に供用開始し、現在も区域を拡大しております。そのため、耐用年数を迎えるまでは相当の期間があります。その間に、将来に向けてストックマネジメント計画を策定し、随時点検および管理をしていく必要があります。
全体総括
長期的な事業運営を安定化させるため、現在全体計画の見直しを行っています。今後も、効率性・経済性を定期的に再検証し、住環境ニーズの変化に合わせた計画策定を行っていきます。また、既供用開始区域、拡大区域内の更なる加入促進を行います。そして、各指標を改善し安定した経営にしていくために、水洗化率を増加させ使用料収入の増、汚水処理単価の逓減ができるよう取り組んでいきます。