鬼北町：特定地域排水処理施設【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2017年度）

経営の健全性・効率性について

事業開始当初に比べると設置基数の増加により処理区域内人口も増加傾向にある。年間の設置基数は事業開始当初に比べると減少傾向にあることから新たな起債の借入額は減少し、企業債残高も今後は減少していくと予想される。また年度毎の償還額も事業開始当初に借入れした起債の償還が徐々に終了していることから、今後も減少していくことが予想される。今後もさらなる維持管理費の見直し、節減を図りながら、効率的な運営に努めたい。

老朽化の状況について

平成16年度より事業を開始し、現在までに老朽化による浄化槽本体の破損等は見られない。一般的に合併浄化槽の耐用年数は30年以上とされており、現状では老朽化の問題はないと考えられる。しかしながら、本体以外のブロアなどの経常的な修繕に加え、設置後10年以上経過した浄化槽が多くなり、高額な修繕（ろ材の浮上、放流ポンプの交換等）が発生している。設置基数の増加に伴い、今後も修繕費用が増加すると予想される。浄化槽の適切な維持管理に努め、生活環境の保全及び公衆衛生の向上に努めたい。

全体総括

公営企業会計は独立採算制の原則から使用料収入だけでの経営が望ましいが、現在は一般会計からの繰入金で補填している。設置基数の増加により維持管理費も増加しているが、住民に対し快適な生活環境を提供し続けるためにも今後も設備投資は行っていく。

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