経営の健全性・効率性について
経常収支比率は、過去3年間は100%を上回っており堅調な経営を維持していたが、H30年度は100%を若干下回っている。累積欠損金もないことから、現時点では経営は堅調であるが、経営改善への取り組みが必要となっている。施設利用率や有収率が平均値よりも高く、また給水原価は平均値よりも低いことから、効率的な給水が行えている。その一方で、施設整備に伴い企業債残高対給水収益比率は平均値を上回っている。また、給水原価が上昇したことにより、過去5年間、料金回収率が100%を下回っている。
老朽化の状況について
第6次拡張事業計画を基に、施設等の更新を計画的に実施してきており、管路経年化率は低く法定耐用年数を超えた管路は少ない状況である。今後は経営状況を勘案したうえで、浄水場の建設及び計画的な配水管等の耐震対策を行っていく必要がある。
全体総括
第6次拡張事業計画を基に、施設建設及び計画的な配水管等の耐震対策を行い、安心・安全な水を供給できる環境を整えていく必要がある。そのため、今後の事業計画については、費用の増加による経営状況の悪化を考慮したうえで、事業の推進が必要である。