経営の状況について
令和2年度は好天に恵まれ、2発電所が年間を通して稼働した平成28年度以来で売電電力量は過去最高の3,256,790kwhとなりました。平成28年以来最低の発電量だった令和元年度の3,115,250kWhから4.5%増加しました。
経営のリスクについて
太陽光パネルの劣化により年0.5%の発電量の減少を見込んでいますが、ぜんつうじ太陽光発電所は運転開始7年目にして過去最高の発電量を記録し、劣化よりも天候による影響が大きく現れました。令和2年度にFIT適用が終了する令和17年度までの経営戦略を策定しました。善通寺市の電気事業の収入は基金利子や前年度からの繰越金を除く、ほぼすべての収入がFITによるものです。FIT適用期間終了後は、収入が大きく減少することになりますが、善通寺市ではFIT適用期間終了後は、事業の廃止を視野に入れ、撤去・廃棄費用として24,300千円/箇所を見込み、太陽光発電施設リース契約の中で積立をおこなっています。平成30年5月、四国地方では太陽光などの新エネルギーによる発電量が昼間の2時間程の間、電力需要を超え自然エネルギー100%になるなど、出力制御が実施される可能性が高くなってきています。善通寺市の太陽光発電所は旧ルールにより年間30日まで出力制御される可能性があります。
全体総括
電気事業の経営状況は良好です。電力会社により需給バランス維持のための出力制御が実施されることによる売電収入の減収の可能性が高くなってきていますが、最長で30日間の出力制御が実施されたとしても、発電実績から考えると、収支が赤字になることはないと考えています。