経営の健全性・効率性について
令和元年度決算は企業会計移行のため打ち切り決算を行った事により、過去の数値との厳正な比較はできないが、収益的収支比率は前年度よりも高い数値となっている。ただし、総収益に占める使用料収入の割合が依然として低いのが現状である。⑤の経費回収率は下水道処理に係る費用を使用料でどの程度賄えているかを示すもので、高い数値が理想であるが、類似団体よりも低い数値である。⑥の汚水処理原価は有収水量1㎥当たりの汚水処理費用を示しており、これは逆に低い数値が望ましいが類似団体より高い数値である。これらの原因は使用料収入の低さによるもので、水栓化率(接続率)の低さに起因している。昨年度は収益を少しでも上げていくために区域外流入制度を設けたところだが、今後も継続的に普及推進していかなければならない。
老朽化の状況について
平成23年度に供用を開始した比較的新しい施設であるため、老朽化に伴う環境の更新の必要性はまだ生じていない。
全体総括
⑧の水栓化(接続率)は、わずかながら伸びてはきているが、依然として低い数値のままである。このことから、使用料収入による経費回収が不十分であり、既存施設の効果を十分に発揮しているとは言い難い状況である。今後も引き続き継続的に普及推進していかなければならない。※H29以降の⑤経費回収率及び⑥汚水処理原価の当該値の変動については、「分流式下水道等に要する経費」の計算方法の統一による。