下松市:工業用水道事業

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収録データの年度

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経営比較分析表(2019年度)

201420152016201720182019202020210%累積欠損金比率
201420152016201720182019202020211,000%2,000%3,000%4,000%5,000%6,000%7,000%8,000%流動比率
201420152016201720182019202020210%企業債残高対給水収益比率
201420152016201720182019202020215.6%5.65%5.7%5.75%5.8%5.85%5.9%料金回収率
2014201520162017201820192020202118,700円18,800円18,900円19,000円19,100円19,200円19,300円19,400円19,500円19,600円19,700円19,800円給水原価
201420152016201720182019202020210.8%0.9%1%1.1%1.2%1.3%1.4%施設利用率
20142015201620172018201920202021-0.5%-0%0.5%1%1.5%2%2.5%3%3.5%4%4.5%5%5.5%6%契約率

経営の健全性・効率性について

下松市工業用水道事業は、水源と水利権に恵まれ、渇水の不安が少なく安定供給が実現できている。また、工業用水調整池とユーザーとの高低差を利用し、増圧ポンプなどを使わず、自然流下による供給を実現している。契約先は2社で契約水量は2,500㎥/日であるが、県企業局に20,000㎥/日の卸供給を行っている。そのため、配水能力45,000㎥/日のうち半分の22,500㎥/日の供給先は決まっている。安定した収益があるため①経常収支比率は100%を上回っており、欠損金はなく(②累積欠損金比率)、③流動比率は高く推移しており、企業債残高もない(④企業債残高対給水収益比率)、現状では健全性は高いといえる。③流動比率の令和元年度数値がこれまでと比べて低いのは、年度末に建設改良事業の未払金を計上したためである。一方で、⑧契約率は類似団体と比較しても低く、契約水量が少ないため⑥給水原価は高い。企業の事業縮小に伴い、契約水量が減少したため⑤料金回収率⑦施設利用率が低くなり、施設の能力に対して大きく余力を残している。契約水量を確保するためには、市関係機関と連携して企業誘致等の新規需要開拓に取り組む必要がある。その他にも、水需要を考慮した施設の在り方を検討する必要があると考えている。
2014201520162017201820192020202161%62%63%64%65%66%67%68%69%70%71%有形固定資産減価償却率
2014201520162017201820192020202199.99%100%100.01%100.02%100.03%100.04%100.05%100.06%100.07%100.08%100.09%100.1%100.11%管路経年化率
201420152016201720182019202020210%管路更新率

老朽化の状況について

施設の多くが高度成長期に集中的に整備されており、老朽化が進んでいる。①有形固定資産減価償却率②管路経年化率が高いのはそのためである。現在、上水道及び工業用水道事業の共同施設である東幹線水路の改修事業を行っているが、管路の更新については今後の課題である。管路の更新を含めた施設の更新は、ユーザーの水需要の動向等を注視しながら計画的に行う必要がある。

全体総括

現状では、経営は健全であるといえる。平成31年3月に策定した「下松市工業用水道事業経営戦略」に基づき、施設の適切な維持管理や修繕を行うことで、長寿命化、投資の平準化を図りたい。管路の更新を含めた施設の更新は、ユーザーの水需要の動向に注視しながら計画的に行っていく。安定した収益を確保するためには、契約水量の確保は大変重要で、今後市関係機関と連携して企業誘致等の新規需要開拓に取り組む必要がある。