経営の健全性・効率性について
萩市の林業集落排水事業は、平成13年に供用開始し事業は完了している。市内の下水道使用料を平成23年10月と平成26年1月に段階的に統一を図った。収益的収支比率は近年90%台であり、また、管路施設も自然流下でマンホールポンプなどの機械設備もなく、維持管理経費が低いことから、類似団体と比較すると経費回収率及び汚水処理原価は健全に見え、規模の小さな施設であるため投資規模も小さくなっている。なお、事業の性質上、山間部の人口散在地区であることから今後も高齢化や後継者不足等で水洗化の促進も期待できない。
老朽化の状況について
処理施設の機械設備の定期整備を計画的に行って延命化を図っているところである。管渠については、更新改良を行っていないが必要に応じて調査を行っていく予定である。
全体総括
経営成績の明確化などを図るため平成30年4月からの地方公営企業法の適用に向けて準備を進めている。しかしながら、地域の特性や人口減少などを考慮すると使用料改定だけでは経営状況の改善は困難である。そこで、使用料を他事業と統一したことから、地方公営企業法の適用に併せ、会計処理を一本化した後、一つの下水道事業として経営戦略及び使用料の見直しに取り組んでいく予定である。