北広島町:農業集落排水
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経営比較分析表(2020年度)
経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率は100%を大きく下回っており、単年度収支は赤字である。総費用は減少傾向にあるものの、地方債償還金は増加し、総収益も微減している。直近5年間では、最低の収支比率62.81%である。今後は単年度収支赤字縮減に向けて更なる経営改善に取り組んでいくことが必要である。④企業債残高対事業規模比率のH29当該値は4,844.38%となっているが、正しくは0.00%である。地方債現在高は順調に減少している。今年度の当該比率は0%となっているが、これは地方債の償還を一般会計がすべて負担していることが要因である。⑤経費回収率は100%を大きく下回っており、単独経営が行われている状況とは言えない。また、他会計繰入金の割合が高いため、使用料収入の見直しや汚水処理に係る経費削減など、安定した経営が継続できるよう取組を進めていく必要がある。⑥汚水処理原価は、類似団体平均よりも高い数値で推移し、近年増加傾向にある。他団体と比較すると費用の効率性の面では改善すべき点があると考える。経年による施設の老朽化や人口減による有収水量の減少を踏まえ、健全経営を図るための対策を検討していく必要がある。⑦施設利用率は50%前後をほぼ横ばいに推移しており、類似団体平均とほぼ同様の値を示している。今後も施設規模等適正な管理に努めていく。⑧水洗化率は100%に近い数値で推移している。類似団体と比較しても、平均を大きく上回っており、引き続き水洗化率の向上に努めていく。
老朽化の状況について
③現状では、法定耐用年数を超える管路は出ていないが、施設の老朽化が進み不明水等の増加に繋がることが懸念される。今後は事業費の平準化に向けた対策も必要となってくる。適正な時期に適正な管路更新を実施していく計画的な資産管理を行う必要がある。
全体総括
当町の農業集落排水事業は単年度収支の赤字が続き、経費回収率が極めて低く、汚水処理原価の数値が類似団体平均と比較しても高いことを踏まえると、経営状況は決して健全とは言えない状況である。令和6年度からの法適化を見据え、経営状況や固定資産の把握や施設の整備更新、適切な資金管理などの準備を進め、将来を見越した経営の改善や運営管理に向けた取組が急務である。