北広島町:北広島町豊平病院

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収録データの年度

2018年度 2017年度 2016年度

経営比較分析表(2018年度)

地域において担っている役割

豊平地域唯一の医療機関であり、地域住民のかかりつけ医としての役割がある。豊平地域の高齢化率は49.8%(H31.3月末)であることからも、受診する患者層の多くが高齢者であり、整形外科的治療に加え、リハビリ機能を充実させることで寝たきり予防、介護予防に取り組んだ。また、公共交通(バス)の乗継拠点であることや受診に際し買い物等を行うなど生活を支える拠点となっている。併せて、近隣に特別養護老人ホームや歯科医療機関があり、医療介護の連携も求められている。
201220132014201520162017201886%88%90%92%94%96%98%100%102%104%経常収支比率
201220132014201520162017201850%55%60%65%70%75%80%85%90%医業収支比率
201220132014201520162017201815%20%25%30%35%40%45%累積欠損金比率
201220132014201520162017201840%45%50%55%60%65%70%75%80%85%病床利用率
20122013201420152016201720182,160円2,170円2,180円2,190円2,200円2,210円2,220円2,230円2,240円2,250円2,260円2,270円2,280円入院患者1人1日当たり収益
2012201320142015201620172018650円700円750円800円850円900円950円1,000円1,050円1,100円1,150円外来患者1人1日当たり収益
201220132014201520162017201860%65%70%75%80%85%90%95%100%105%職員給与費対医業収益比率
201220132014201520162017201814%16%18%20%22%24%26%材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

指定管理料で赤字補てんをしているため経常収支比率は100%を超えている。平成30年12月に平成31年4月から診療所への経営形態転換の方向性を出し、1月から計画的に入院患者数を制限し3月には完全閉鎖した。そのため、医業収支比率は病棟閉鎖の影響もあり平成29年度の60.8%から51.9%に低下した。病床利用率は、病棟廃止が決まり51.1%にとどまり、5年連続で70%を下回った。地域医療を守るため指定管理者制度を平成28年度から導入し、管理者とともに健全経営を目指したが、経営の健全化には至らなかった。
201220132014201520162017201826%28%30%32%34%36%38%40%42%44%46%48%50%52%有形固定資産減価償却率
201220132014201520162017201810%20%30%40%50%60%70%80%90%器械備品減価償却率
20122013201420152016201720183,260,000円3,280,000円3,300,000円3,320,000円3,340,000円3,360,000円3,380,000円3,400,000円3,420,000円3,440,000円3,460,000円3,480,000円3,500,000円3,520,000円1床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

平成14年の開院から17年が経過しており、今後、建物や空調設備、ガス設備などに大規模な修繕・更新が必要である。また、医療機器備品についても、更新が必要となる。

全体総括

医業収益以上に、人件費や経費などの費用が増え、一般会計からの多額な繰入れは必要なままで、効率的な経営とはならなかった。翌年度以降の経営の健全化に向けた経営計画を立てられないことや、今後の町の財政状況や人口減少も踏まえ、平成31年4月1日から無床診療所に変更することとした。広島圏域北西部地域の医療機関との連携と機能分化により、地域完結型医療の中で、豊平地域の医療を将来にわたり確保する。