経営の健全性・効率性について
単年度の収支を表す「①収益的収支比率」は96.24%と90%代を推移している。設置する基数と人口減少のバランスからこの範囲で推移している。「⑤経費回収率」「⑥汚水処理原価」「⑦施設利用率」については率の上昇や原価の上昇傾向がみられる。これらの要因として中山間地域の地理的条件から事業対象区域の人口減少率が高いためその影響が出ていると思われる。なお、「⑧水洗化率」の大幅な減少については、決算統計における「現在排水区域内人口」の訂正を行ったことによるものであり、訂正数値により算出した水洗化率は上昇傾向にある。(参考:訂正数値により算出した水洗化率)現在排水区域内人口H26H27H28H29H30R115,34415,04114,83814,63914,46014,097現在水洗便所設置済人口H26H27H28H29H30R17,9628,1048,2668,3938,5068,594水洗化率H26H27H28H29H30R151.89%53.88%55.71%57.33%58.82%60.96%
老朽化の状況について
平成12年度から供用開始しており、定期点検を実施しているが経年劣化等による修繕が増加している。今後は状況に応じた計画的な管理や更新を検討していく。
全体総括
平成28年度から年次更新している経営戦略から経営状況を把握し、事業の継続を目的として効率性・健全性を高めていく。また、使用料改定による収入確保に努め、老朽化している施設の計画的な更新を実施していく必要がある。