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地方公営企業の一覧

特定環境保全公共下水道 流域下水道 電気事業 工業用水道事業


収録データの年度

2023年度 2022年度 2021年度

経営比較分析表(2021年度)

地域において担っている役割

市内には7つの病院が設置されているが、このうち当院を含む2病院が、令和3年度の地方独立行政法人へと移行し、1法人2病院による経営統合を行っている。運営にあたっては2病院間での役割分担を行いながらも、当院では特に救急医療と長期療養を担い、地域急性期、慢性期を中心に地域における中核医療機関の役割を担っている。また、訪問診療を積極的に行い、来院することが困難な方に対しても在宅での療養環境を提供する役割も担っている。
2021-10%0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%110%経常収支比率
20210%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%医業収支比率
20210%累積欠損金比率
20210%10%20%30%40%50%60%70%病床利用率
20210円500円1,000円1,500円2,000円2,500円入院患者1人1日当たり収益
20210円100円200円300円400円500円600円700円800円外来患者1人1日当たり収益
20210%10%20%30%40%50%60%70%職員給与費対医業収益比率
2021-0%1%2%3%4%5%6%7%8%材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

収入面では、長期療養を主とした医療提供体制であるため、入院・外来ともに単価が平均値を下回る結果となっている。費用面では、給与費・材料費比率が平均値を下回るなど、一定の経費抑制が進んでいる状況となっている。全体で見ると、民間病院であった経営のノウハウが引き継がれ、経常収支比率・医業収支比率は平均並か平均以上の経営状況を維持できているが、新型コロナウイルス感染症の影響により受診控えの影響も出ており、以前の経営状況まで回復するには至っていない状況である。
20210%5%10%15%20%25%有形固定資産減価償却率
2021-2%0%2%4%6%8%10%12%14%16%18%20%22%24%器械備品減価償却率
20210円20,000円40,000円60,000円80,000円100,000円120,000円140,000円1床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

地方独立行政法人への移行に際して固定資産の再評価が行われたことにより償却率は平均値を大きく下回っているが、実質的には築80年以上が経過し、施設の老朽化が進んでいる状況である。現在、経営統合を行った2病院を集約する形での新病院建設を進めているところであり、開院予定の令和6年度に向けて、施設及び機器備品の更新を計画しているところである。

全体総括

令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う受診控えによる影響や、感染リスクへの徹底した対応に伴う医療従事者の疲弊が長期間にわたり継続するなど、厳しい状況が続いている。こうしたなか、経営面では入院・外来収益が以前の水準まで回復するには至っていないものの、民間病院であった経営のノウハウを活用し、費用を抑えることなどにより、医業収支比率や経常収支比率では平均並か平均を超える経営を継続することが出来ている。今後、2病院が集約される新病院の建設が開始されることとなるため、さらなる効率的な病院運営と安定的な経営基盤の確立に努めることとしている。