経営の健全性・効率性について
林業集落排水施設は、奥津地区の羽出西谷上と泉源の2か所に整備しています。2地区あわせても対象人口が78人と非常に規模が小さいことから、経営は非常に厳しいものとなっています。特に⑤経費回収率が前年度と比較して低下したのは処理施設の機器を改修する必要が生じたためによるものが原因です。あわせて⑥汚水処理原価も上昇しています。これらの数値は施設が小規模であるため、簡単な修繕でも大きく影響が出ます。⑧の水洗化率はわずかながら上昇しました。
老朽化の状況について
施設はそれぞれ平成14年と15年に使用開始しており、比較的新しいものです。施設規模や経営状況から、単独での大規模修繕は不可能な状態であり、今後迎える施設設備更新時期には、機能強化事業等何らかの助成が受けられる方策の検討が必要となります。
全体総括
林業集落排水事業は、規模が極端に小さいため、経営という観点からは非常に厳しいものとなります。平成27年度決算では、2施設合わせた維持管理費が673万円で昨年より200万円程度多く、経営を圧迫しました。今後は修繕等が単年度に集中しないよう、平準化する修繕計画を検討する必要があります。他地区との統合については、隣接地に他の下水道事業がなく困難な状況です。今後は町の他部局や県等と協議をし、何らかの対策を実施する必要があると考えています。