経営の健全性・効率性について
累積欠損金が無く、経常収支比率が100%を超えているので経営状況は良好といえる。しかし、経費回収率をみると、汚水処理に係る費用を下水道使用料で86%しか賄えておらず、残りは主に一般会計からの繰入金に頼っているのが現状である。しかし、経費回収率は年々増加傾向にあり、逆に汚水処理原価は減少しているので、有収水量や下水道使用料が増加していることがうかがえる。下水道自体が整備途中であるため、今後も整備を進めていけば使用料収入のさらなる増加も見込め、一般会計からの繰入金を削減することができる。また企業債残高は、下水道整備途中であるため大きく減少することは考えにくいが、使用料収入が増加傾向にあるので徐々に減少すると考えられる。
老朽化の状況について
平成16年から供用開始しており、管渠等はまだ新しく老朽化していない。
全体総括
里庄町は、平成16年に供用開始しており、下水道整備予定区域の約63%の整備が終わったばかりで、下水道普及率も65%であるため事業費も起債や一般会計からの繰入金に依存している。しかし、今後も管渠整備を進めることにより、有収水量や使用料収入の増加が見込めるため、更なる経費節減に努めると共に、水洗化率向上につながるように引き続き住民に対して、下水道への接続をお願いしていきたい。