経営の状況について
収益的収支比率について、2年度の値は329.5%であり、前年度より低下したものの、100%を超えており、平均値以上である。収益の内訳は、収益のほぼ100%が売電による料金収入であり、繰入金等の料金収入以外の収入への依存はみられない。営業収支比率について、2年度の値は354.5%であり、前年度より低下したものの、100%を超えており、平均値以上である。積立金については、2年度は23,405千円を積み立てた。供給原価は、2年度の値は約11千円で、前年度より上昇したものの、平均値より低い値である。EBITDA(減価償却前営業利益)は、42,691千円で前年より低いものの平均値以上であり、類似団体より収益性が高い。また、一般会計への繰出金14,000千円を総費用に加えてEBITDAの値を算出しても正の値である。いずれの指標も平均値以上の値であり、良好な運用ができている。
経営のリスクについて
設備利用率は94.5%であり、昨年度より高く、発電型式の設備利用率を大きく上回っている。天候不順が少なかったため、年間を通して設備を稼働させることができた。修繕比率に関わる施設の軽微な修繕については、該当がなかった。企業債残高対料金収入費率は、企業債を発行していないため0%である。FIT収入割合は100%である。設備利用率は良好で、現時点ではリスクは低いと考えられる。
全体総括
各指標が平均値以上の値であり、良好な運用ができている。検針器やコンデンサーなど、更新時期が到来した機器の更新を順次実施している。日常点検や年次点検を通して、設備の状態を確認し、劣化が著しい機器については更新し、良好な運用ができるよう維持管理を行う。