収益等の状況について
益田市の駐車場事業の経営については、一般会計からの繰入金は無く、料金収入等から成り立っている。類似施設と比較すると「収益的収支比率」は下回っており、令和3年度も新型コロナウイルス感染症の影響により、駐車場収入がコロナ禍以前との比較で大幅に減少している。「売上高GOP比率」、「EBITDA」についても同様に低く、経営改善に向けた取組を行う必要がある。
資産等の状況について
益田市の駐車場事業は、供用開始後15年が経過し、今後、施設の維持管理費の上昇が見込まれる。健全な経営を継続させるため、計画的な施設の更新を行う必要がある。
利用の状況について
益田市の駐車場事業は、益田駅前及びホテル、飲食店等が立地していることから類似施設と比較すると稼働率は高いが、新型コロナウィルス感染症により主な顧客である周辺の飲食店等の利用者や鉄道利用者の減少により、コロナ禍以前との比較では減少している。
全体総括
益田市の駐車場事業はこれまで安定的な黒字経営が継続していたが、新型コロナウィルス感染症による利用の減少により収支状況が悪化している。本駐車場を含む駅前ビルにおいては今後、大規模修繕も予定されているうえ、新型コロナウィルス感染症が収束しても急激な回復が見込めないことが予想されるため、経営改善に向けた取組を行う必要がある。