収益等の状況について
益田市の駐車場事業の経営については、一般会計からの繰入金もなく、駐車場等の料金収入から成り立っている。類似団体と比較すると「収益的収支比率」は下回っているが、100%以上を示しており、収益は概ね良好である。「売上高GOP比率」が、年々下降傾向にある。また「EBITDA」も類似団体と比較すると平均値を大きく下回っているが、近隣施設との競合等により、料金改定は現時点では難しい。これらの2つの指標が低いため、民間譲渡までの検討には至らない。
資産等の状況について
益田市の駐車場事業は、供用開始後10年以上が経過していることもあり、日頃から定期的な保守点検を実施している。今後、計画的に施設の更新が必要である。
利用の状況について
益田市の駐車場事業は、益田駅前及びホテル、飲食店等が立地していることから駐車場及び駐輪場において、安定した利用がある。近隣に大型駐車場がないことから、需要が高く稼働率が高い。
全体総括
益田市の駐車場事業は、利用が多く比較的安定した経営が続いているが、施設の老朽化が徐々に進んでおり、今後、大規模修繕の必要性が生じることが予想される。経営戦略を策定し、計画に準じて施設の更新を行っていく必要がある。