収益等の状況について
収益的収支比率は、地方債を短期間で償還したことの影響により50%程度で推移し、単年度収支は赤字となっていたが、平成28年度に償還が完了したことから、平成29年度以降は黒字に転じている。売上高GOP率、EBITDAについては、ともに類似施設の平均値を上回っている。平成30年度に近隣の観光地である水木しげるロードがリニューアルオープンしたことにより、観光客が増加し、収益が大幅に伸びたが、令和2年度に新型コロナ禍の影響を受け、大きく減少している。
資産等の状況について
広場式の駐車場であり、今後の設備投資についても規模の大きなものは計画していない。現在、企業債の残高は無く、今後も借入の予定は無い。
利用の状況について
観光地に隣接した駐車場であり、平日の利用客が少ないため稼働率は低めの水準で推移しているが、今後も安定した利用が見込まれる。令和2年度及び3年度は、新型コロナ禍による移動制限等の影響を受け、利用客数が大きく減少した。
全体総括
地方債の償還完了に伴い、平成29年度に単年度収支が黒字となった。新型コロナ禍により利用者数が減少したが、単年度収支は黒字のまま推移しており、実質収支についても数年後には黒字化すると見込んでいる。なお、観光地に隣接した駐車場であり観光施策と連携した整備・運営が必要であること、広場式の駐車場であり維持管理費が最小限となっていることから、民間への譲渡や民間活用には馴染まない。今後も黒字が継続することが見込まれるが、維持管理費が過大とならないよう抑制に努める。