経営の健全性・効率性について
供用開始から8年が経過しているが、グラフの推移を見ると、①収益的収支比率は、100%、④企業債残高対事業規模比率が、0%、また、⑤経費回収率については大幅に増加し、⑥汚水処理原価は減少しており、一見、昨年と比較すると経営の健全性・効率性が図られているように見うけられるが、実際は、収入の使用料金のみで賄えてはなく、一般会計の繰入金(基準内)に依存しているのが現状である。⑦施設利用率は類似団体平均値より低い水準になっているが、施設については各家庭の状況に合わせて適切な規模になっている。⑧水洗化率については95%を超える推移が続いているが、今後、維持管理の抑制など一層のコスト削減により経営の健全化を図っていく必要がある。
老朽化の状況について
供用開始から8年が経過した段階であり、まだ老朽化には至っていないものの、今後、維持費や更新費用が増加していくことが予想されるため、将来の費用を見込んだ経営努力が必要である。
全体総括
現在、汚水処理に係る費用が収入の使用料のみで賄えていない状態である。まだ施設の老朽化が進んでいないものの、将来的には更新費用や維持費が見込まれることから、今後は財政計画を見直し、適正な使用料収入の確保が必要になってくる。