経営の健全性・効率性について
グラフの推移を見ると、前年度と同様に①収益的収支比率は、100%超、④企業債残高対事業規模比率が、0%、また、⑤経費回収率、⑥汚水処理原価も同様であり、一見、経営の健全性・効率性が図られているように見うけられるが、実際は、収入の使用料金のみで賄えてはなく、一般会計の繰入金(基準内)に依存しているのが現状である。また、⑦施設利用率は、類似団体平均値より高い水準になっているが、利用率が約半分程度で推移しているので、接続促進の普及・啓発活動を行い施設利用率の向上を図っていきたい。⑧水洗化率は類似団体平均値を少し上回っているが、水洗化率の向上を図ることにより使用料収入の増加に努めるとともに、維持管理の抑制など、今後、より一層のコスト削減により経営の健全化を図っていく必要がある。
老朽化の状況について
供用開始から、9年が経過し、まだ老朽化に至っていないものの、今後、維持費や更新費用が増加していくが予想されるため、機能診断調査および最適化構想を策定することにより、将来の維持費等の削減する経営努力が必要になってくる。
全体総括
現在、汚水処理費を使用料で賄えない状態が続いており、将来的には維持費や更新費用が増加することが予想されるため、今後は財政計画を見直し、適正な使用料収入の確保と汚水処理費を削減することにより、健全な経営体質を目指していく必要がある。