経営の健全性・効率性について
人口密度の低い当町は、管路施設等の建設事業費がかさんだ結果、④企業債残高対事業規模比率は、類似団体と比較して前年度まで高い傾向にあったが、同程度となっている。また、⑦施設利用率⑧水洗化率は増加傾向にあるものの、⑥汚水処理原価は依然として類似団体よりも高い傾向にあり、①収益的収支比率も、前年度より増加したものの100%未満となっており、水洗化率の向上やコスト削減など一層の経営改善を図っていくことが必要である。
老朽化の状況について
供用開始から7年が経過し、まだ老朽化には至っていないものの、今後、平成28年度に機能診断調査および最適整備構想を策定したことにより、維持費や更新費用が増加していくことが予想されるため、将来の費用を見込んだ経営努力が必要である。
全体総括
⑤経費回収率が100%未満であり、前年度と比較しても少しではあるが減少しており、類似団体より数値は上回っているが、汚水処理費を使用料で賄えない状態が続いている。現状、施設の老朽化は進んでいないものの、将来的には維持費や更新費用が増加することが見込まれることから、今後は財政計画を見直し、適正な使用料収入の確保と汚水処理費を削減することにより、健全な経営体質を目指すことが必要である。