地域において担っている役割
民間医療機関では対応困難な精神科救急医療を担うとともに、認知行動療法やアルコール依存症患者の治療等、専門医療の充実を図り、県精神科医療の拠点としての役割を担っている。
経営の健全性・効率性について
入院患者の減少が続いており、④病床利用率が低下傾向にある。また、医業収益の減少により、②医業収支比率、⑦職員給与費対医業収益比率が悪化している。①経常収支比率、③累積欠損金比率は経費等の削減により改善しているが、一方で他会計負担金は増加傾向にある。薬品費の縮減により、⑧材料費対医業収益比率は改善している。
老朽化の状況について
施設、設備、器械の老朽化が進み、①有形固定資産減価償却率、②器械備品減価償却率は増加傾向にある。今後、固定資産の修繕費や更新費が増加していくと考えられる。
全体総括
患者数の減少に伴い医業収益の低下がみられる。他会計負担金が増加しており、経営の健全化が急務である。また、建物等への大規模な投資は平成14年前後以降は行われておらず、施設の老朽化が進んでいる。今後、建物や構築物等の修繕に費用を要することになると考えられる。平成28年度に作成した第4次中期経営計画に基づき、病棟の再編や専門外来の充実等新たな取り組みを行うことで、経営の安定化及び医療機能の強化を図っていく。