地域において担っている役割
療養への対応、在宅への連携を見据えた高齢者医療、身近な外来機能
経営の健全性・効率性について
南和保健医療圏内の公立3病院の病院機能を再編し、医療圏内における地域医療センター(回復期・慢性期)として平成28年度から運営を開始した。新型コロナウイルス感染症対応のため、南奈良総合医療センターと回復期患者の連携を強化したこと等により、経常収支比率は改善した。令和元年度から院外処方を導入したため、外来患者1人1日当たり収益及び材料費対医業収益比率が低くなっている。今後、医業収支比率の100%以上に向けて、収益向上、費用の適正化等の取り組みを進めていく。
老朽化の状況について
医療圏内の公立3病院の再編により、再編前の吉野町国民健康保険吉野病院の建物等を企業団が買収して運用開始したため、建物等の減価償却が平成29年度から償却が始まった。ベッド等一部器械備品を更新したため、器械備品減価償却率が下がり、類似病院平均値を下回った。今後も更新が必要な器械備品の増加が予測されるため、経営状況を踏まえながら、計画的な器械備品の整備を進めていく。
全体総括
南和保健医療圏内の公立3病院を1つの救急病院(急性期)と2つの地域医療センター(回復期・慢性期)に再編し、平成28年度から運用開始した。今後は、経常収支比率及び医業収益比率が100%以上を維持できるよう、公立病院改革プラン(南和広域医療企業団中期計画)に基づき、南奈良総合医療センターや地域の医療機関との連携強化を含め、収入の確保、費用の適正化等に向けた取り組みを進めていく。