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2010年度
人口の推移
財政比較分析表(2019年度)
財政力
財政力指数の分析欄
前年度(0.72)と比較し、数値は横ばいであった。近年の推移をみても徐々に財政力指数は増加を続けているが、類似団体の平均よりも0.07ポイント下回っており、「1」を下回る普通交付税の交付団体にとどまっている。よって、今後も行財政の効率化や既存事業の見直しに努めながら、歳入の確保に取り組む。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
前年度(97.4%)と比較すると、0.3ポイントの増加となった。これは、歳入について経常一般財源が5百万円増加したことに比べて、経常一般財源を充当する歳出は補助費等(前年度比2.4%)、扶助費(前年度比4.6%)、人件費(前年度比2.7%)が増加しており、総額として100百万円が増加したためである。今後とも一層の事務事業の効率化を図り、経常経費の削減に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
前年度(117,728円)と比較すると、1,563円の増加となった。人件費としては退職金の増加や職員給の増加により320百万円が増加し、物件費としては体育館等管理業務委託料の増加等により92百万円増加した。今後は働き方改革を進めていく中で人件費の削減を目指すとともに、物件費については既存事業の取捨選択を行いながら削減に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
前年度(99.8)と比較すると、0.3ポイント増加している。これは一般職員の給料月額の減額を行っているものの、給料区分が高い職員数が増加し、職員給が増加したためと考えられる。今後も国家公務員の給与水準との均衡を考えつつ、給与の適正化に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
前年度(6.85人)と比べて、0.06人減少した。これは再任用職員の減少が原因である。平成28年度から「橿原市職員定員管理計画」により、5ヵ年の職員数の目標を定めている。今後も職員構造の均等化を図りつつ、技能労務職の退職不補充の方針は変更せず、行政サービスの専門性に対応するために任期付職員を活用し、適正な定員管理を行う。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
前年度(6.9%)と比較すると、1.6ポイント改善した。これは過去に発行した大型施設整備のための地方債の償還が進み、元金償還金が減少したことや、市場金利を反映した地方債借入による元利償還金額の抑制を継続して実施した結果である。引き続き、新規事業については必要性を検証し、地方債を発行する際には財政指標の影響を考慮に入れながら更なる比率改善に向けて取り組む。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
前年度(55.0%)と比較すると、1.6ポイント増加した。将来負担額が2,710百万円減少したものの、充当可能財源も3,069百万円減少したことが要因と考えられる。今後、本庁舎建設事業が予定されていることから、将来負担比率については上昇が予想されるが、投資的事業の取捨選択を行うことで地方債残高の抑制に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)
人件費
人件費の分析欄
前年度(25.3)と比較して、0.6ポイント増加している。これは退職金が増加したためで、定年を迎える職員が多数いたことが要因と考えられる。今後、働き方改革を進めていく中で人件費の削減に努める。
物件費
物件費の分析欄
前年度(19.5)と比較して、0.6ポイント減少している。今後も継続して必要とされる経費であるため、物件費についてはさらなる事務事業の見直しを進め、経常経常の削減に努める。
扶助費
扶助費の分析欄
前年度(12.9)と比較して、0.6ポイント増加している。主な要因としては、介護・訓練等給付費が増加しているためである。扶助費については増加傾向にあることから、今後各給付事業について一層の資格審査等の適正化に努める。
その他
その他の分析欄
前年度(12.3)と比較して、0.1ポイント増加した。主に後期高齢者医療事業費や後期高齢者医療特別会計繰出金が増加したためである。今後各給付事業について一層の資格審査等の適正化をすすめる必要がある。
補助費等
補助費等の分析欄
前年度(11.8)と比較して、0.3ポイント増加した。主な要因は、広域消防組合への負担金が増加していることによる。今後、補助金交付に際して精査を行うとともに、適正な補助交付に努める。
公債費
公債費の分析欄
前年度(15.6)と比較して、0.7ポイント減少している。これは、過去に発行した大型施設整備のための地方債の償還が進み、元金償還金が減少したことによる。これからも地方債を発行する際には財政指標の影響も考慮に入れ、新規事業の起債については必要性を検討していく。
公債費以外
公債費以外の分析欄
前年度(81.8)と比較すると、1.0ポイント増加している。物件費や公債費等は前年度に比べて減少しているものの、人件費や扶助費が増加していることが要因である。事務事業を見直してより一層の経常経費の削減に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
目的別の住民一人当たりのコストについては、民生費が一番高く、143,547円であった。前年度(140,735円)と比較しても2,812円増加しており、介護・訓練等給付費の増、施設型給付費の増等、全体として扶助費の増加が原因であった。今後も扶助費については増加傾向であることが予想されるため、給付の適正化に努める必要がある。各事業について、ゼロベースでの見直しを図り、スクラップアンドビルドを進めることで、歳出総額の抑制を図る。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額として、住民一人当たりのコストを比較すると、橿原市が341,652円、全国が463,181円、類似団体が394,718円と、橿原市が全国や類似団体を下回っている。また、コストは扶助費(89,428円)、物件費(62,030円)、人件費(58,077円)の順となっており、全体の61.3%を占めている。今後は本庁舎の建設事業も控えていることから普通建設事業費の増加、施設の老朽化による維持補修費の増加等も考えられるが、公共施設の統廃合や長寿命化を行い、物件費等の経常経費削減を実施して、歳出の増大を抑えるように努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)
分析欄
財政調整基金残高は、前年度と比較すると1.61ポイント減少し、実質収支額は0.51ポイント増加している。これは令和元年度に財政調整基金を取崩したためである。財政調整基金残高と実質収支額を合計した標準財政規模比を前年度と比較すると、1.10ポイント減少していることから、今後は適切な経費の削減を行っていく必要がある。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)
分析欄
連結実質赤字比率は黒字となっている。著しく減少した平成29年度に比べて黒字額は増加しているものの、微増であり、今後は予算の一律削減だけではなく、各事業についてゼロベースでの見直しが必要である。
実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄
過去に発行した大型施設整備のための地方債の償還が進み、元利償還金は183百万円減少している。平成26年度には、奈良県市町村財政健全化支援事業を活用して高金利の地方債の繰上償還を行い、利子償還額の圧縮を行った。また、市場金利に応じた地方債借入により利子の圧縮も行っている。元利償還金等は減少傾向にあるものの、今後も将来負担を少しでも軽減するように新規発行分については、十分に検討していく。
分析欄:減債基金
満期一括償還地方債の償還の財源として積立は行っていない。
将来負担比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄
一般会計等に係る地方債の現在額については、償還が進み減少している。今後も金融市場の動向にも注意し、適正な資金調達に努める。充当可能基金については減少しており、令和元年度は財政調整基金や公共施設整備基金への積立よりも取崩し額が多かったためである。将来負担額は昨年に比べれば減少したが、本庁舎の建設が控えていることから、今後も将来負担額については増加すると考えられる。
基金残高に係る経年分析(2019年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)令和元年度は、全基金残高において505百万円減少しており、主な要因は財政調整基金で500百万円、退職手当基金で73百万円、公共施設整備基金で15百万円、かしはら元気っ子基金で51百万円の取崩しを行ったことである。また、主な積立として、財政調整基金で129百万円の積立を行っている。(今後の方針)今後、本庁舎の建設等が控えているため、さらに公共施設整備基金を積み立てたいが、令和元年度は本庁舎整備に伴う発掘調査や万葉ホール改修、中央公民館移転等のために積立てることなく取崩しを行った。同じように令和2年度以降についても施設整備が予定されていることから、公共施設整備基金の積立や取崩しには、財政運営に大きな支障をきたさないよう考慮する必要がある。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)令和元年度は、剰余金の1/2にあたる129百万円を積み立てたが、一方で年度末に500百万円の取崩しを行った。(今後の方針)令和元年度については財源調整のため、積立だけでなく取崩しを行った。今後の財政運営において決算状況を見ながら、基金の積立や取崩を検討していく。
減債基金
減債基金
(増減理由)令和元年度は、奈良県との包括協定による事業の県補助分の3百万円の積立てを行い、同事業の起債発行分への充当として1百万円の取り崩しを行った。(今後の方針)医大新キャンパスアクセス道路の整備事業に関して、奈良県から補助金を受けており、その分は減債基金に積立て、本整備事業のための地方債の償還に減債基金を取り崩して充当していく。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)公共施設整備基金:大規模な公共施設等の整備事業を実施するため退職手当基金:職員の退職により、退職手当の財源が不足する場合に、当該不足額を補てんするため橿原運動公園硬式野球場整備基金:橿原運動公園硬式野球場の利用環境を向上させるためかしはら元気っ子基金:市立学校の校舎その他の施設及び設備の整備事業を実施するため(増減理由)公共施設の整備のため公共施設整備基金を15百万円、退職手当支給のため退職手当基金を73百万円、橿原運動公園硬式野球場整備のために橿原運動公園硬式野球場整備基金を2百万円、それぞれを取崩した。また、積立としては、公共施設整備基金に利子積立金3百万円、橿原運動公園硬式野球場整備基金に寄付金1百万円を積み立てた。かしはら元気っ子基金については、小中学校のトイレの洋式化工事のために51百万円を取り崩し、残高が0となった。(今後の方針)公共施設整備基金や退職手当基金については、今後の大規模な公共施設整備事業や退職する職員が多くなる時に合わせて、基金の取崩しを実施する。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
前年度と比較すると、1.3%増加しているが、奈良県平均との差は3.1%であり、その差は前年度から横ばいである。今後は平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画や同計画に基づく個別施設計画により、施設の長寿命化や統廃合を進めていくことで減価償却率の改善を目指していきたい。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
前年度の当市の数値と比較すると81ポイント悪化した。近年、市債の借入額よりも償還額のほうが多い状況にあるが、令和元年度は基金の取崩しが例年より増加したことで、債務償還比率は増加した。また、類似団体の平均と比較すると、当市は286.7ポイント上回る結果となった。今後、小・中学校の長寿命化等の大規模な整備が予定されているため、本指標は増加することが見込まれる。増加の度合いを抑えるため、市債の借入や債務負担行為の設定について慎重に行っていく必要があると考える。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率、有形固定資産減価償却率ともに、類似団体平均と比較して高い水準にある。施設の老朽化によって、今後も有形固定資産減価償却率は増加することが見込まれる。また、その対策として、施設の長寿命化や統廃合を行うには、市債の借入が不可欠であるため、将来負担比率が増加することになる。両方の指標を同時に減少させることは困難であるが、まずは、コストの削減が可能となる長寿命化や統廃合を行い、有形固定資産減価償却率の改善から考えていきたい。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率、実質公債費比率ともに、類似団体平均と比較して高い水準にある。今後、施設の老朽化対策等による市債の借入により両方の数値は増加していくことが予想される。
施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
類似団体の平均と比較すると、公営住宅、認定こども園・幼稚園・保育所、学校施設、児童館、公民館は有形固定資産減価償却率が高くなっている。そのうち公営住宅、学校施設については有形固定資産減価償却率が70%を超えており、老朽化が進んでいる施設であるといえる。公営住宅については令和2年度に個別施設計画を策定予定であり、今後は同計画に基づいて長寿命化対策に取り組むことで改善を図っていきたい。また、学校施設については、現在、橿原市教育施設再配置基本方針や橿原市学校施設整備基本計画に沿って、学校施設の在り方の検討を行っているところであり、今後、統廃合や長寿命化対策を実施することにより、数値の改善を図っていきたい。
施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
類似団体の平均と比較すると、図書館、福祉施設、一般廃棄物処理施設、保健センター・保健所は有形固定資産減価償却率が高くなっている。そのうち一般廃棄物処理施設、保健センター・保健所については有形固定資産減価償却率が80%を超えており、特に老朽化の進んでいる施設となっている。一般廃棄物処理施設については、長期包括運営委託を行っている中で受託者により設備の更新計画を作成されており、更新計画に基づき老朽化設備の更新・改修を行っているため、引き続き計画に基づいた老朽化対策を図っていきたい。また、保健センター・保健所については長寿命化対策等による改善を行っていくことで老朽化率の改善を図っていきたい。
財務書類に関する情報①(2019年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
現状について、資産は一般会計等、全体会計、連結会計に共通し、資産合計に対して固定資産の割合が90%以上である。固定資産の内、償却資産は取得原価ベースで一般会計等が1,591億円、全体会計が2,364億円となり、償却資産には建物、道路等といった資産が対象となる。一方、この償却資産の簿価は一般会計等で578億円、全体会計で1,126億円となり、一般会計等で63.7%、全体会計で52.4%が減価償却により価値が減っている。負債は、負債合計に対する地方債の割合が一般会計等で77.5%、全体会計で64.2%となっている。地方債は、世代間負担の公平性のために資産の部の有形・無形固定資産の形成のためのもので、この資産に対する割合は、一般会計等で26.5%、全体会計で29.5%である。また、一般会計等を経年比較すると、資産は約8億円の減となっている。これは事業用資産が用地購入等により約13億円増加したものの、老朽化及び除売却等により約27億円減少したことが主な要因である。負債については、地方債が起債発行額の減少により約8億円減少したことが主な要因となり、約10億円減少した。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
一般会計等において人件費が41.1%、物件費等が56.0%、その他の業務費用が2.9%であり、業務費用の中で占める割合が高い費用は、職員給与費(5,850百万円)物件費(6,924百万円)、減価償却費(3,546百万円)となっている。移転費用の内訳として、補助金等、社会保障給付、その他移転費用の区分となり、社会保障給付(10,652百万円)は移転費用(18,319百万円)に占める割合が58.1%となっている。全体会計においては、一般会計等に比べて水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が4,401百万円増になる一方、国民健康保険等の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が18,565百万円、純行政コストでも19,524百万円多い。連結会計においては、一般会計等に比べて、連結対象団体等の事業収益を計上し、経常収益が4,723百万円、純行政コストも32,177百万円多い。一般会計等の経年比較については、行政コスト計算書全体から比較すると、純行政コストは約3.4億円減少した。経常収益が平成30年度と比べて約3.1億円の増加となったためで、これはその他経常収益の増加が要因であると考えられる。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
一般会計等では税収入等の財源(35,184百万円)が純行政コスト(35,603百万円)を下回っており、本年度の差額は419百万円となった。また、その他は無償所管替等によるものである。その結果、本年度末純資産残高は100,854百万円であり、前年度末資産残高の100,665百万円から189百万円の増加となった。全体会計においては、国民健康保険特別会計等の保険税等が税収に含まれることから、一般会計等に比べて税収等が20,236百万円多くなっており、本年度差額は294百万円で、純資産残高は1,028百万円の増加となった。連結会計では、奈良県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が32,877百万円多くなっており、本年度差額は281百万円で、純資産残高は1,027百万円の増加となった。一般会計等を経年比較すると、財源としての税収等及び国県等補助金が平成30年度と比べて約8.4億円増加していた。税収等で市税・地方交付税等が、国県等補助金では、史跡等購入費補助金・子どものための教育保育給付交付金等が増加したことが要因である。純行政コストが2.でも述べた通り減少し、財源が増加しているため、本年度純資産変動額については平成30年度▲2,585百万円から令和元年度189百万円となっており、純資産残高は増加している。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
一般会計等では、投資活動収支は▲1,183百万円となっており、その要因は公共施設等整備費支出(2,609百万円)が主で内容としては旧中和幹線拡幅事業用地の取得費用や日高山団地の改修費用等である。基金については積立金より取崩収入のほうが高くなり、約5億円減少した。財務活動収支としては▲986百万円となっており、これは地方債発行収入(2,651百万円)より、地方債償還支出(3,484百万円)が大きかったためである。全体会計では国民健康保険税等が税収入等収入に含まれることや、水道料金等の使用料及び手数料収入があること等から業務活動収支は一般会計等に比べて2,081百万円増額し、4,422百万円である。財務活動収支では、地方債償還支出(5,220百万円)が地方債発行収入(3,077百万円)を上回り、財務活動収支としては▲2,296百万円であった。一般会計等を経年比較すると、業務活動収支では、業務収入が約8.1億円増加している。また、投資活動収支では国県等補助金収入で約2.9億円増加しており、財務活動収支では、収入面として地方債償還支出及び発行収入が純額で約2.7億円減少している。
財務書類に関する情報②(2019年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
平成30年度に比べ、令和元年度の住民一人当たりの資産額の変動差はあまりないが、毎年の老朽化による資産減少額と同額の資産が増加したことを安易に表しているのではなく、年度ごとの人口の減少による市民1人あたりの数値が高くなっていることが挙げられる。有形固定資産減価償却率が平成30年度に比べて高くなっているのは資産が増加したが、老朽化等による資産減少額が上回ったためであることから、今後とも公共施設等総合管理計画に基づき、施設の長寿命化や集約・複合化を進めていく必要がある。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
公共資産全体に対し、これまでの世代が負担してきた割合を示す純資産比率が増加し、将来の世代が負担すべき割合を示す将来世代負担比率は減少している。これは、資産合計及び地方債残高の減少が要因と考えられるが、学校の長寿命化も予定されていることから、これらの数値が増大し、純資産比率は減少、将来世代負担比率は増加していくことが予想される。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
行政コストについては類似団体の平均値を下回っており、平成30年度と比較してもわずかに減少している。今後の人口減少や公共施設の老朽化対策の必要性を考えると、一人当たりの行政コストの増加が考えられるため、施設の複合化や長寿命化による維持経費の削減を行う等、現在の水準を維持していく必要がある。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
住民一人当たりの負債額については平成30年度から減少しているものの、類似団体の平均を上回っている。今後は学校の長寿命化等も予定されていることから、より増加していくと考えられる。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
受益者負担については、類似団体平均を上回っており、平成30年度から増加しているが、令和2年度以降は経常収益が減少する可能性があるため、公共施設等総合管理計画に則った施設の集約化・複合化等を行っていくことで、経常費用の削減に努めていく。