地域において担っている役割
当院は、市内唯一の総合病院として市民が加西市で生活し続けるために必須の医療を提供しています。また、近隣の急性期医療機関との機能分担を図り、急性期医療並びに回復期医療を担い、社会保障のセーフティネットの中核として、地域の生活を支えていくことを役割としています。
経営の健全性・効率性について
令和2年度から病床数を199床に縮減し、地域の総需要にあった効率的な医療の提供を行っています。医業収益については、感染症病床の運用や病床利用率の改善による収益の増加に加えて、退職者不補充による人件費の縮減、減価償却費の減少による費用の圧縮により改善しています。経常収支比率については、医業収支の改善に加えて、国・県からの補助金の増加により黒字化しています。
老朽化の状況について
有形固定資産(機械備品)減価償却率は各固定資産の耐用年数を経過していても保守点検、修繕を行いながら性能を維持しているため、類似病院に比べ高い状況です。1床当たりの有形固定資産は病床数を199床に縮減したことにより増加しています。
全体総括
病床機能の見直しを行い収益の確保を行うとともに、適正な人員配置による職員給与費の減少や諸経費の削減に努めたことで、経常収支が改善し黒字しています。今後も、近隣の病院や診療所と連携を強化し、必要とされる医療の提供に努めるとともに、適切な人員配置を図ることで更なる人件費の縮減を図り、経営の健全化に努めて参ります。