収益等の状況について
平成29年度の収益的収支比率が前年度に比べて低下しているのは、平成27年度に公用車の買い換えがあったことから、平成28年度の消費税が還付となったのに対し、平成28年度は高額な支出がなく、平成29年度の消費税が納付となったことに伴うものである。併せて、水道施設改良に伴う費用の増があったことも、収益的収支比率が低下した要因である。また、平成29年度の消費税が前年度の還付から納付となったことにより、売上高GOP比率、EBITDAとも平成28年度から減少している。なお、他会計からの繰り入れは行っておらず、指定管理制度(利用料金制)により効率的な運営をしている。
資産等の状況について
指定管理制度により運営し、資産は大阪府所有であり、大規模修繕は大阪府で実施することから、資産維持のための経費は比較的少額で済んでいる。
利用の状況について
村に存在する類似施設が限られ、立地条件などが異なることから互いに競合施設とは言いがたく、府延宿泊者数に対する割合は平均以上であり、安定的な経営状況である。
全体総括
府有施設での指定管理制度による運営、山上に競合施設がないこと、さらに観光関連施設(金剛山ロープウェイ)が近接するという状況で、経営結果だけの数値にとらわれることなく、金剛山ロープウェイも合わせて、総合的に将来的な運営方針を検討する必要がある。なお、将来にわたって安定的に事業を継続していくための中長期的な経営の基本計画である「経営戦略」については、平成32年度の策定を予定している。