経営の健全性・効率性について
経費回収率は平均を上回っているものの、100%を下回っており、必要経費を使用料で賄えていない状況となっています。H29年度の料金改定により料金収入は上昇しているものの、維持管理費や支払利息等の費用も上昇しているため、一般会計からの繰り入れによる経営状態に変わりはなく、経営改善に向けた取り組みが必要と考えます。また、企業債償還はH28年度が最大となっておりますが、補助金を除く建設改良工事の財源のほぼ全てを企業債により賄っており、今後も雨水関連事業による起債借入を予定していることから、企業債への依存度が高い状況が続いていくことが考えられます。
老朽化の状況について
下水道の埋設状況は古いものは布設から約43年が経過しており、今後老朽化が進んでいく状況ではあるが、管渠の改善等は適切に行っている。近い将来対応年数を迎えるため、計画的に下水道管の更新を行っていく必要があります。
全体総括
下水道整備については、ほぼ完了となっている。また、H29年度に料金改定を行ったが、必要経費を使用料で賄うことができない状況です。また、令和2年度に経営戦略の策定、令和5年度には法適用化も予定しており、毎年度目標指数の達成状況を把握し、経営戦略における投資財政計画と実績との乖離及びその原因を分析しながら健全な運営を続けていく必要があります。