志摩市:末端給水事業
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志摩市:末端給水事業
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経営比較分析表(2020年度)
経営の健全性・効率性について
単年度収支が黒字であることを示す経常収支比率が類似団体平均値よりも低い状態であるものの、これは新型コロナウィルス蔓延に対する経済政策として今年度限定で6カ月間基本料金を減免した事により給水収益が大きく低下した為の一時的なものであります。また累積欠損金も発生していません。さらに1年以内に支払うべき債務に対する支払能力を表す流動比率も全国平均値を上まわり、現在のところ健全経営であると考えます。施設の稼動が収益につながっているかを判断する有収率は今年度上昇に転じ類似団体より0.30ポイント高い状況となりましたが、給水された水量に対し収益に結びついていない水量(漏水等)を改善し、更なる費用削減を図るため、計画的に漏水調査を行い有収率の向上に努めていきます。また、施設利用率が類似団体平均値に比べ15ポイント近く低い状態となっており、給水原価も36.51円程高くなっています。これは、当市が季節によって水需要に大きな変動がある観光地のため、8月のお盆期間もしくは、年末年始時期の帰省客や観光客の増加で水道使用量がピークを迎えるという状況が、大きな要因になっています。ピーク時に供給不足にならないように設備投資を行ってきたため、それ以外の期間は設備過剰となって施設利用率が低下、給水原価も高くなっています。常時安定給水できる設備規模が必要であるため、安易に効率性を上げるための設備縮小はできないが、人口減少及び高齢化等に伴い年間水道使用量が減少していることから、施設の統廃合や縮小を検討していく必要があります。
老朽化の状況について
法定耐用年数を越えた管路延長の割合を表す管路経年化率は、類似団体及び全国平均値より低いが、今後耐用年数を迎える管路が増えることが見込まれています。また当年度に更新した管路延長の割合を表す管路更新率が類似団体平均値及び全国平均値より大幅に低いことから、改良が十分行われているとはいえず、老朽化が進行している状況にあり、計画的に管路更新事業を進めていく必要があります。高齢化や人口減少に伴い給水収益が減少していくことが予想される中で、企業債残高対給水収益比率が類似団体平均値よりも低いため、管路の更新投資を増やすため、企業債の借入れを検討しながら、財源を十分検討し老朽化施設の改良を実施していきます。
全体総括
経常収支比率、流動比率とも100%を超えていることから、比較的良好な経営状況といえます。少子高齢化、人口減少による給水収益の減少や、施設の老朽化等による有収率の低下、施設更新費用の増加など、将来の経営環境は厳しくなっていくことが予想されます。今後も引き続き、「志摩市水道事業経営戦略」「水道事業基本計画」に基づき、基幹施設の耐震化、経年管の布設替、経年施設の更新など将来に向けての投資を計画的に実行しつつ、投資の抑制・適正化を図り、国庫補助金・起債等を含めた財源確保についても検討していきます。将来にわたって安定的に事業を継続できるよう、経営の効率化、健全化を図っていきます。
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