収益等の状況について
令和2年度の「①収益的収支比率」、「④売上高GOP比率」及び「⑤EBITDA」については、新型コロナウイルスの影響により年間総利用台数が109,060台にて前年度比▲25,818台(▲35.5%)となったことに伴い減っておりますが、「②他会計補助金比率」及び「③駐車台数一台当たりの他会計補助金額」については、令和元年度以前から引き続き一般会計からの繰入れに頼ることなく独立採算性を確保しており、事業運営は安定しています。
資産等の状況について
駐車場施設の劣化状況が顕在化する中で、今後も安定的な駐車場事業を継続し、駐車場利用者の利便性を確保する必要があることから、公共駐車場の必要性や駐車場管理における取り組むべき課題と方針を明らかにし、経営の効率化を図るため、令和2年度に「高浜市三高駅西駐車場事業経営戦略」を策定しました。「⑧設備投資見込額」については、本経営戦略に伴う長期修繕計画を基に計上しています。また、地方公営企業法が非適用であること及び借入れがないことから、「⑥有形固定資産減価償却費」、「⑨累積欠損金比率」及び「⑩企業債残高対料金収入」は、「該当なし」としています。
利用の状況について
「⑪稼働率」については、新型コロナウイルスの影響により令和2年度は減少しておりますが、類似施設平均値を約30%上回っています。平均値を上回っている要因としては、本施設が名鉄三河高浜駅に隣接しているという利便性や、福祉の総合窓口であり健康づくりや生涯学習の拠点である「高浜市いきいき広場」が隣接していることに加え、指定管理者のいままでに培った経験やノウハウをはじめとした企業努力による利用者サービスが根付いてきたことによるものと考えています。
全体総括
名鉄三河高浜駅周辺施設利用者等の駐車場不足の解消及び駐車サービスの安定的な供給のため、日常から施設の適正な維持に努めるとともに、管理業務の委託化によりサービスの向上に取り組んできました。しかし、施設整備から20年以上が経過し、各種設備の老朽化による設備の更新等が必要になっています。こうしたことから、令和2年度に策定した経営戦略を基として近隣各市町と情報共有を図りながら利用者に安全、快適なサービス提供を行っていき、引き続き、健全かつ安定的な事業運営を進めてまいります。