収益等の状況について
令和元年度の収益は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、一般の料金収入が減少する一方、令和2年4月からの定期契約の料金改定の影響(契約期間の変更など)により前年度とほぼ同額を維持し、「①収益的収支比率」、「④売上高GOP比率」及び「⑤EBITDA」は同水準となりました。「②他会計補助金比率」及び「③駐車台数一台当たりの他会計補助金額」については、引き続き,一般会計からの繰入れに頼ることなく、独立採算性を確保しており、事業運営は安定しています。
資産等の状況について
「⑧設備投資見込額」については、施設の経過年数、設備の定期点検の実施結果や利用者の要望等を踏まえ、優先順位に配慮した計画的な保全を進めており、前年度と同額を計上しています。また、地方公営企業法が非適用であること及び借入れがないことから、「⑥有形固定資産減価償却率」、「⑨累積欠損金比率」及び「⑩企業債残高対料金収入比率」は、「該当なし」としています。
利用の状況について
「⑪稼働率」については、類似施設平均値を約40%上回っています。平均値を上回っている要因は、本施設が名鉄三河高浜駅に隣接しているという利便性や、福祉の総合窓口であり、健康づくりや生涯学習の拠点である「高浜市いきいき広場」が隣接していること、また、平成18年度から同じ指定管理者に管理を委託し、長年培った経験やノウハウをはじめとした企業努力が発揮されていることが考えられます。令和元年度は、定期契約者用定期カードのICカード化及び事前精算機2台の追加導入により、更に円滑な出庫が可能となり、高稼働率の維持や利便性の向上に繋がっていると判断しています。
全体総括
名鉄三河高浜駅周辺施設利用者等の駐車場不足の解消及び駐車サービスの安定的な供給のため、日常から施設の適正な維持に努めるとともに、管理業務の委託化によりサービスの向上に取り組んできました。しかし、施設整備から20年以上が経過し、各種設備の老朽化による設備の更新等が必要になっています。こうしたことから、令和2年度に『経営戦略』を策定し、将来にわたって安定的に運営していくとともに、近隣各市町と情報共有を図りながら利用者に安全、快適なサービス提供を行っていきたいと考えています。