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2012年度
2011年度
2010年度
人口の推移
財政比較分析表(2019年度)
財政力
財政力指数の分析欄
財政力指数は類似団体と同様に0.01ポイント悪化し0.81で、類似団体内での順位は、93団体中、30位となっている。今後、布袋駅付近鉄道高架化整備事業、布袋駅東複合公共施設整備事業や新ごみ処理施設建設事業などの大型プロジェクト事業に加え、少子高齢化に伴う社会保障経費等の増加が見込まれるため、第八次行政改革大綱「江南市リノベーションプラン」に基づき、業務のスリム化や未来につながる取捨選択を行い、より効果的かつ効率的な行政運営の継続に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
地方特例交付金の増加により経常一般財源等が増加したものの、人件費等の増加により、前年度と比較して0.7ポイント悪化し、類似団体内での順位は、93団体中、9位となっている。今後も少子高齢化に伴う社会保障経費等の増加が見込まれるため、限られた財源を有効活用し、事業の優先度を見極めつつ、経常経費の削減に努めるとともに、新たな自主財源の確保や、収納率の向上を図り、経常収入の増加に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
退職手当の増加や幼児教育・保育の無償化に伴う委託料の増加等により前年度と比較して人口1人当たり1,800円増加し、類似団体内での順位は93団体中、2位となっている。引き続き、行政評価の活用や行政改革の推進により、事務事業の抜本的な見直しを図り、人件費・物件費等の抑制に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
ラスパイレス指数は前回より0.4ポイント上昇し99.7となり、全国市平均98.9を上回った。また、類似団体内での順位は、93団体中、70位に位置している。職務・職責に応じた給与構造への転換、能力・実績に基づく給与制度を導入するなど、給与の適正化を図ってきたが、今後も、類似団体や、近隣市などの平均給与の状況を踏まえながら、給与水準の適正化に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
人口千人当たりの職員数は6.00人で、類似団体内での順位は、93団体中、16位となっており、全国平均の8.03、愛知県平均の8.15を大きく下回っている。平成17年度からの5年間にわたり実行してきた集中改革プランにより、職員数を14.6%(110人)減員したが、今後も、市民サービスを低下させることなく、求められる多様な行政需要に対応しながら、更なる事務事業の見直しを進めるとともに、事務の効率化の促進を図り、より適切な定員管理に努める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
実質公債費比率は市税等の増加による標準税収入額等の増加、普通交付税の増加により、前年度と比較して0.3ポイント改善し3.9%で、類似団体内での順位は、93団体中、25位となっている。今後、布袋駅付近鉄道高架化整備事業、布袋駅東複合公共施設整備事業や新ごみ処理施設建設事業などの大型プロジェクト事業への財源として、多額の地方債発行等が見込まれるため、交付税措置のある地方債を有効に活用しながら、健全な財政運営に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
公営企業債等繰入見込額の減少、ごみ処理施設建設事業等基金の増加等により、前年度と比較して3.9ポイント改善し、類似団体内での順位は、93団体中、44位となっている。今後、布袋駅付近鉄道高架化整備事業、布袋駅東複合公共施設整備や新ごみ処理施設建設事業などの大型プロジェクト事業への財源として、多額の地方債発行等が見込まれるため、中長期的な視点から、収支のバランスのとれた、持続可能で健全な財政運営が行えるよう、計画的な財政運営に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費に係る経常収支比率は21.7%で、類似団体内での順位は、93団体中、37位となっており、全国及び愛知県平均の25.6%を下回っている。今後も、組織構造の見直しや柔軟な人員配置などにより、定員管理の適正化に努めるとともに、地方公務員法に定められている情勢適応の原則、均衡の原則を踏まえながら、給与の適正化を図り、人件費の削減に努める。
物件費
物件費の分析欄
物件費に係る経常収支比率は、幼児教育・保育の無償化に伴う委託料が増加したものの、前年度と比較して0.1ポイント減少し、15.5%となり、類似団体内での順位は93団体中、40位となっている。経常収支比率に占める物件費の割合が減少したが、引き続き経常経費の削減に努めるだけでなく、新たな自主財源の確保や収納率の向上を図り、歳入歳出の両面において改善に努めていく。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費に係る経常収支比率は、幼児教育無償化に伴う子育て支援施設等利用給付費の増加、医療扶助費等が増加により、前年度と比較して0.7ポイント増加し、14.0%となり、類似団体内での順位は、93団体中、83位となっている。類似団体平均より高い傾向が続いているが、社会保障経費に係る市の負担分は高齢者人口の増加による自然増や、福祉施設の増加等により、更なる負担増が見込まれるため、適正な福祉サービスを維持しながら、法定外の単独事業の見直しを図るなど、扶助費の抑制に努める。
その他
その他の分析欄
その他に係る経常収支比率は、高齢者人口の増加に伴う介護保険特別会計への繰出金が増加したものの、前年度と比較して0.2ポイント減少し、16.0%となり、類似団体内での順位は、93団体中、71位となっている。今後も高齢者人口の増加に伴い、介護保険特別会計や後期高齢者医療特別会計への繰出金の増加が見込まれるため、法定基準外の繰出金の抑制に努めるまた、公共施設の更新等に備え、計画的に公共施設整備事業基金へ積み立てていくことができるよう、健全な財政運営に努める。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等に係る経常収支比率は、一部事務組合への負担金が増加したものの、幼児教育・保育の無償化に伴う幼稚園就園奨励費補助金の減少により、前年度と比較して0.1ポイント減少し、7.5%となり、類似団体内での順位は、93団体中、19位となっている。引き続き負担金や補助金の本来の目的や効果等を検証し、その必要性や妥当性を見極めながら、補助費等の削減に努める。
公債費
公債費の分析欄
公債費に係る経常収支比率については、市債元利償還金の減少により公債費全体は減少したことから、前年度と比較して0.4ポイント減少し12.5%となり、類似団体内での順位は、93団体中、21位となっている。今後、布袋駅付近鉄道高架化整備事業、布袋駅東複合公共施設整備事業などの大型プロジェクト事業への財源として、多額の地方債発行が見込まれるため、地方債の発行基準を考慮しながら公債費の抑制を図り、健全な財政運営に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外に係る経常収支比率は74.7%で、前年度と比較して1.1ポイント増加し、類似団体内での順位は、93団体中、26位となっている。少子高齢化による社会保障経費や施設の更新に係る経費の増加傾向が続くと見込まれるため、業務のスリム化や未来につながる取捨選択を行い、より効果的かつ効率的な行政運営の継続に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
多くの項目において、類似団体内平均値と比較して低い水準にあるが、労働費については、類似団体内平均値と比較して高い水準にある。労働費は住民一人当たり2,283円で類似団体内順位が93団体中11位となっており、この主な要因は、すいとぴあ江南の管理運営に係る指定管理料によるものである。衛生費は住民一人当たり27,607円、前年度比2,112円の増加で類似団体内順位が93団体中77位となっており、この主な要因は、新ごみ処理施設の建設に係る負担金の増加によるものである。商工費は住民一人当たり5,725円、前年度比2,175円の増加で類似団体内順位が93団体中74位となっており、この主な要因は、プレミアム商品券を発行に係る事業費の増加によるものである。今後も、少子高齢化への対応に伴う民生費の増が続くことが見込まれるため、業務のスリム化や未来につながる取捨選択を行い、より効果的かつ効率的な行政運営の継続に努める。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
全ての項目において、類似団体内平均値と比較して低い水準にある。普通建設事業費については、平成29年度に新体育館建設工事費等が増加したことにより、一時的に類似団体内平均値と比較して高くなったが、平成30年度決算では再び類似団体内平均値より低くなった。令和元年度決算においても、学校施設空調設備整備工事費の皆増などの影響で普通建設事業費は増加しているものの、類似団体内平均値より低い状況である。今後も、社会保障経費の増加による扶助費の増加や、布袋駅東複合公共施設整備事業などによる普通建設事業費の増加が見込まれるため、業務のスリム化や未来につながる取捨選択を行い、より効果的かつ効率的な行政運営の継続に努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)
分析欄
財政調整基金残高は、令和元年度末時点において1,039,772千円、標準財政規模の5.63%となっており、事業の選択と集中、適切な財源の配分により前年度と比較して0.24ポイントの減少に留めた。令和元年度はGIGAスクール対応のための通信環境等の整備により多額の経費を要したが、市税や地方特例交付金(子ども・子育て支援臨時交付金)の増等により、前年度と比較して実質収支額が158,042千円の増、標準財政規模に占める割合では0.83ポイントの増となり、実質単年度収支も標準財政規模に占める割合では、7.99ポイントの増となっている。今後も、柔軟な発想で工夫をしながら、事業を取捨選択し、スクラップ&ビルドの取り組みにより、財源を確保した範囲内で事業を進め、健全な行財政運営に努めていく。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)
分析欄
すべての会計が継続的に黒字で推移しており、令和元年度は前年度と同程度の推移となっている。一般会計は実質収支額が増加したことにより前年度と比較して0.83ポイント増加し5.85%となった。今後も、更なる高齢者人口の増加に伴い、社会保障経費の増加が見込まれ、一般会計から介護保険特別会計や後期高齢者医療特別会計への繰出金が増加することが予想される。また、布袋駅付近鉄道高架整備事業、布袋駅東複合公共施設整備事業など、投資的経費も増加することが予想されるため、引き続き歳入確保、歳出削減を徹底することにより、更なる黒字額の確保に努める。特別会計においては、一般会計からの繰入金に依存せず、保険税や保険料などの見直しや更なる徴収率の向上を図るなど歳入の確保に努め、赤字にならないよう健全な財政運営に努める。また、水道事業会計は、基幹管路の更新により多額の経費がかかることから、引き続き黒字額が確保できるよう健全性を確保していく。
実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄
令和元年度の実質公債費比率は、標準財政規模の増加や元利償還金の減少により、0.3%減少した。しかし、今後は布袋駅東複合公共施設整備事業や新ごみ処理施設建設事業などの大型事業が予定されており、多額の地方債発行に伴う元利償還金等及び実質公債費比率の増加が見込まれるため、今後も交付税措置のある地方債を有効に活用しながら、健全な財政運営に努める。
分析欄:減債基金
減債基金は活用していない。
将来負担比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄
令和元年度の地方債の現在高は、新規発行地方債が償還額を上回ったことから6百万円増加した。しかし、公営企業債等繰入見込額の減少や充当可能基金の増加により、将来負担比率は3.9ポイント減少し23.5%となった。今後は布袋駅東複合公共施設整備事業や新ごみ処理施設建設事業などの大型事業が予定されており、多額の地方債発行等が見込まれるため、交付税算入のある地方債を有効に活用しながら、将来負担が過度に上昇しないよう、計画的な財政運営に努める。
基金残高に係る経年分析(2019年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)市内小中学校のGIGAスクール対応のための通信環境の整備により26百万円取り崩した一方、ごみ処理施設建設事業等基金に200百万円を積み立て、また、今後の施設更新に備えるために公共施設整備事業基金に50百万円を積み立てたこと等により、基金全体では218百万円の増加となった。(今後の方針)財政調整基金については、多額の経費を要する大型事業を見込み必要な額を確保するため、標準財政規模の7%を基準としてきたが、平成30年度に多額の取崩しが必要となり基金残高が大幅に減少したため、業務のスリム化や未来につながる取捨選択を行い、より効果的かつ効率的な行政運営の継続に努める。特定目的基金については、令和元年度に新たに森林環境譲与税基金を設置したが、今後も基金積立の目的を明確にするよう努める。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)市内小中学校のGIGAスクール対応のための通信環境の整備により26百万円取り崩したこと等により、39百万円の減少となった。(今後の方針)財政調整基金の残高は、標準財政規模の7%程度となるように努める。
減債基金
減債基金
(増減理由)減債基金は利用していない。(今後の方針)
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)公共施設整備事業基金:公共施設整備事業の推進ごみ処理施設建設事業等基金:ごみ処理施設建設事業等の推進都市基盤整備事業基金:都市基盤整備の振興森林環境譲与税基金:木材利用の普及啓発及びその促進教育文化振興基金:教育文化の振興新図書館建設事業等基金:新図書館建設事業等の推進横田教育文化事業基金:教育文化の振興ふるさと応援事業基金:ふるさと応援事業の推進(増減理由)児童用図書の整備等のため教育文化振興基金から3百万円取り崩した一方、新たにごみ処理施設建設事業等基金を設置し200百万円を積み立て、また、今後の施設更新に備えるために公共施設整備事業基金に50百万円を積み立てたこと等により、その他特定目的基金全体では257百万円の増加となった。(今後の方針)公共施設の老朽化による更新等に備え、財政状況を勘案しながら可能な額を公共施設整備事業基金へ積み立てるとともに、新ごみ処理施設の建設等にかかる経費についても、ごみ処理施設建設事業等基金への積み立てを行う。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は69.6%で、類似団体内での順位は、83団体中75位となっており、全国平均の63.4%及び愛知県平均の64.6%を上回っている。これは、本市が所有する公共施設が、昭和40年代から50年代にかけて集中的に整備されており、建築後30年以上経過したものが全体の約8割を占めていることが要因となっている。公共施設等総合管理計画では、公共施設等の更新費用不足額約304億円(総延床面積の15%相当)を縮減する目標を掲げており、その目標に向けて、施設保有量の適正化、施設の長寿命化、施設更新の優先順位付けなどの方針を定めた個別施設計画を随時策定・更新し、計画に基づいた取り組みを進めることにより改善を図っていく。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は519.1%で、類似団体での順位は、93団体中29位となっており、全国平均の642.8%を下回り、また、愛知県平均の525.8%とほぼ同値となっている。今後は布袋駅付近鉄道高架化整備事業、布袋駅東複合公共施設整備事業及び新ごみ処理施設建設事業等の大型事業に係る多額の地方債発行に伴う債務償還比率の上昇が見込まれるため、中長期的な視点から収支のバランスのとれた持続可能で健全な財政運営が行えるよう、歳入(自主財源)の確保に努めていく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
類似団体と比較すると、将来負担比率は同程度にも関わらず有形固定資産減価償却率が高いことから、自治体規模相応の将来負担を抱えつつ公共施設老朽化の問題を抱えている状況となっている。平成27年度に策定した公共施設等総合管理計画において、老朽化した施設の集約化・複合化、除却を進めていく方向性を定めており、施設の更新等により有形固定資産減価償却率の上昇を抑制していくが、一方で、施設の更新等による将来負担の増は避けられず、加えて、新ごみ処理施設建設事業に伴う負担金の増や、布袋駅付近鉄道高架化整備事業や布袋駅東複合公共施設整備事業などの大型事業の実施に伴い、その財源として多額の地方債が見込まれることから、将来負担比率については、今後の上昇が見込まれる。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
類似団体と比較すると、将来負担比率は同程度だが実質公債費比率が低いことから、これまで将来負担を考慮し、地方債の発行を抑制してきた取組の結果が表れている。今後は、大型事業の実施に伴い、その財源として多額の地方債発行が見込まれるため、交付税措置のある地方債を有効に活用しながら、将来負担比率、実質公債費比率が過度に上昇しないよう、計画的な財政運営に努める必要がある。
施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
有形固定資産減価償却率が、類似団体平均と比較して特に高くなっている施設は、橋りょう・トンネル、道路、認定こども園・幼稚園・保育所であり、特に低くなっている施設は、公営住宅、児童館である。認定こども園・幼稚園・保育所については、全ての施設が法定耐用年数である47年に迫っているため、有形固定資産減価償却率は高い値となっており、統廃合や老朽化した他施設の改修時等に複合化するなど、老朽化対策に取り組んでいくこととしている。公営住宅、児童館については、平成以降に建築された施設が多く比較的新しいため、有形固定資産減価償却率は類似団体と比較して低くなっている。一人当たり面積は、認定こども園・幼稚園・保育所のみ類似団体平均並みであるものの、他の施設はいずれも類似団体を下回っており、低い水準となっている。
施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
有形固定資産減価償却率が、類似団体平均と比較して特に高くなっている施設は、一般廃棄物処理施設、福祉施設、図書館であり、特に低くなっている施設は、体育館・プール、消防施設である。図書館については、利用状況や市民ニーズを踏まえ今後のあり方を検討し、新図書館建設に係る基本計画を平成30年度に策定している。体育館・プールについては、平成29年度に新体育館が完成し、平成30年度に旧体育館が解体されたため、有形固定資産減価償却率は類似団体と比較して大きく低下している。一人当たり面積は、いずれの施設も類似団体を下回っており、低い水準となっている。
財務書類に関する情報①(2019年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
一般会計等において、前年度と比べて資産総額は91百万円減少、負債総額は183百万円減少し、純資産総額は60,139百万円(+0.2%)となった。また、有形固定資産の減価償却率は69.6%となっており、これらの資産は将来の(維持管理・更新等)支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画等に基づき、施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努める。全体では、前年度と比べて資産総額は302百万円増加、負債総額は75百万円増加し、純資産総額は71,008百万円(+0.3%)となった。資産総額は、上水道管、下水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて23,580百万円多くなるが、負債総額も上水道事業・下水道事業において将来世代も利用するインフラ整備のための地方債残高が多くあるため、12,711百万円多くなっている。連結では、前年度と比べて資産総額は236百万円増加、負債総額は32百万円減少し、純資産総額は73,050百万円(+0.4%)となった。資産総額は、一部事務組合の固定資産等により、一般会計等に比べて25,944百万円多くなるが、負債総額も全体と同様で、13,033百万円多くなっている
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
一般会計等において、純行政コストは24,925百万円となり、前年度比470百万円の増加となった。また、業務費用の方が移転費用よりも多く、最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等(8,686百万円、前年度比68百万円の増加)であり、純行政コストの34.8%を占めている。公共施設等総合管理計画等に基づき、施設の長寿命化を図りつつ、集約化・複合化を進めることにより経費の削減に努める。全体では、一般会計等に比べて、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が1,557百万円多くなっている一方、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計の保険給付費等を補助金に計上しているため、移転費用が14,544百万円多くなり、純行政コストは15,540百万円多くなっている。連結では、全体と同様に、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が1,617百万円多くなっている一方、移転費用が23,454百万円多くなっているなど、純行政コストは25,587百万円多くなっている。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
一般会計等において、税収等の財源(24,546百万円)が純行政コスト(△24,925百万円)を下回ったことから、本年度差額は△379百万円となり、純資産残高は60,139百万円(+0.2%)となった。施設保有量の適正化、施設の長寿命化、施設更新の優先順位付けなどの方針を定めた個別施設計画を随時更新し、計画に基づいた効率的な施設の維持管理による純行政コストの縮減に努める。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて財源が15,675百万円多くなっているが、本年度差額は△244百万円となり、純資産残高は71,008百万円(+0.3%)となった。連結では、愛知県後期高齢者医療広域連合の国県等補助金が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が25,793百万円多くなっているが、本年度差額は△173百万円となり、純資産残高は73,050百万円(+0.4%)となった。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
一般会計等において、業務活動収支は1,991百万円であったが、投資活動収支については、学校施設空調設備の工事等を行ったことから、△2,475百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、△207百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から690百万円減少し、1,326百万円となった。地方債の償還は進んでおり、経常的な活動に係る経費についても税収等の収入で賄えている状況である。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入などがあることから、業務活動収支は2,628百万円となっている。投資活動収支では、上水道事業・下水道事業の公共施設整備費支出のため△3,279百万円となっている。財務活動収支は地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、△77百万円となり、本年度末資金残高は前年度から727百万円減少し、2,732百万円となった。連結では、愛知県後期高齢者医療広域連合の国県等補助金が業務活動収入に含まれることなどから、業務活動収支は2,783百万円となっている。投資活動収支では、△3,391百万円となっており、財務活動収支は、地方債の償還額が地方債収入を上回ったことから△195百万円となり、本年度末資金残高は前年度から798百万円減少し、3,090百万円となった。
財務書類に関する情報②(2019年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
住民一人当たりの資産額は昨年度と同額であるが、類似団体を大きく下回っている。有形固定資産減価償却率については、昨年度より0.6%上昇しており、類似団体より高い水準にある。これは当市には昭和40年代から50年代にかけて集中的に整備された資産が多く、整備から30年以上経過したものが全体の8割近くを占めており、多くが更新時期を迎えているためである。今後は、令和元年度に策定した公共施設保全計画に基づき、施設総量の縮減、施設の長寿命化及び運営の適正化の改善を図っていく。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
純資産比率、将来世代負担比率ともに類似団体と比較して低くなっているが、今後は布袋駅付近鉄道高架化整備事業、布袋駅東複合公共施設整備事業などの大型事業の実施に伴い多額の地方債発行が見込まれるため、交付税算入のある地方債を有効に活用しながら、将来世代負担比率が過度に上昇しないよう、計画的な財政運営に努める。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは昨年度から0.5万円増加となっているが、類似団体平均を大きく下回っている。業務費用の方が移転費用よりも多く、最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等(8,686百万円、前年度比68百万円の増加)であり、純行政コストの34.8%を占めている。公共施設等総合管理計画等に基づき、施設の長寿命化を図りつつ、集約化・複合化を進めることにより経費の削減に努める。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
住民一人当たりの負債額は昨年度から0.2万円減少し、類似団体平均を下回っている。今後は、布袋駅付近鉄道高架化整備事業、布袋駅東複合公共施設整備事業や新ごみ処理施設建設事業などの大型事業が予定されており、多額の地方債発行が見込まれるため、地方債の発行基準を考慮しながら公債費の抑制を図り、地方債残高が過度に増加しないよう、健全な財政運営に努める。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は昨年度から0.5%上昇し、類似団体平均を上回っているが、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。市民負担の公平性と受益者負担の原則の観点から、平成29年に公共施設等の使用料の見直しを行っているが、今後も定期的に見直しを行い、受益者負担の適正化を図る。