経営の健全性・効率性について
地区人口、観光交流人口数の減少により、施設利用者は平成27年度より減少し続けている。経費回収率は高い水準を保っているが、今後、過疎化、高齢化により地域住民は減少していくことが予想されるため、料金改定の検討、施設運転経費の削減、施設運転の効率化が必要となっている。
老朽化の状況について
平成3年度の施設稼働から現在に至るまで施設更新を実施していないため、全体的に老朽化が進んでいる。日々のメンテナンスや設備の交換、修繕により対応しており、施設停止等の重篤なトラブルもなく施設は稼働している。今後も施設利用を継続する必要があるため、施設の機能診断や最適化構想を作成し、計画的な設備更新を検討する必要がある。
全体総括
処理区域のほぼ全戸が加入しているが、過疎化や高齢化により処理区域の人口は減少していくことが予想されるため、使用料の増収は望めないと思われる。施設の重要設備の修繕が必要となってきており、修繕費が増額傾向となっている。基金が積み立てられているが、老朽化が進んだ施設を一度に改修することは困難であるため、経営戦略や最適化構想に基づき施設の長寿命化を図るとともに更新時期の平準化を行い、計画的な改修及び料金改定の検討により持続可能な運営をしていく必要がある。