経営の健全性・効率性について
【使用料収入について】町内に4ヶ所の漁業集落排水施設があり、月3,000円/20㎥以上の使用料を賦課徴収しているのは1ヶ所のみである。今後各集落と協議し適正な使用料を賦課していく。【一般会計負担金について】3ヶ所の漁業集落排水施設で企業債残高があり、一般会計からの繰入により元金及び利子を償還している。現在、下水道債の最終償還は平成50年度であり、一般会計からの繰入が暫く必要な状況である。【経費回収率について】5年間の平均でも約55%となる。今後、供用開始又は改築更新から15年経過した施設について、機能不全とならないための改築更新が必要となり汚水処理費の増加が懸念される。【施設利用率について】4ヶ所の漁業集落において、人口減少及び観光客の減少は年々進んでおり施設利用率は低下する一方である。【施設の改築更新について】各施設の改築更新の時期が重ならないよう、計画的に行い経費の平準化に努める。
老朽化の状況について
町内4ヶ所の漁業集落排水施設の内、平成13年度に1ヶ所の施設において改築更新が終了し、平成28年度より他の1ヶ所の施設で改築更新を行う。残りの2施設についても、今後機能保全計画を策定し、経費の平準化を考慮し改築更新していく。
全体総括
【施設の統合について】小規模施設について合理化による施設の統合が求められているが、当町の漁業集落排水施設は集落が点在していて、地理的に処理場の統合は不可能である。【今後の維持管理について】どの集落においても、高齢化、人口減少及び観光客の減少が年々進んでいる。施設の維持管理については地区と指定管理者協定書を締結しているため、使用料や施設の更新について協議していく。