美濃加茂市:末端給水事業
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美濃加茂市:末端給水事業
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経営比較分析表(2019年度)
経営の健全性・効率性について
水道事業の経営は、類似団体と比較しても、概ね良好な状態である。経常収支比率は、110.81%と類似団体と比較して0.36ポイント下回るが前年度より0.79ポイント増加し、引き続き経営改善に努める。流動比率は425.53%と高く、短期債務に対する支払い能力の高さを表している。企業債残高対給水収益比率が毎年減少しているのは、平成20年度から企業債借入を行わず、計画的に企業債を返還しているためである。料金回収率ついては前年度より1.9ポイント増加し、給水原価については前年度より2.69円減少した。これらより経営状態が前年度より改善したといえる。しかしながら今後の人口減少による有収水量の減少が予想されることから、引き続き経営の効率化に努める。施設利用率は、全国平均や類似団体よりも高い値を保ち、効率的に施設が利用されているといえる。有収率については前年度と比較して0.75ポイント上昇しており、今後も漏水対策を行い、有収率の向上に努める。
老朽化の状況について
水道施設の老朽化の状況は、類似団体と比較して概ね良好な状態である。有形固定資産減価償却率は44.28%と平均値を下回り、施設が比較的新しいと言えるが、年々増加しており、計画的に老朽化施設の更新等を進めていく必要がある。管路経年化率も同様に増加しており、法定耐用年数を超過した管路がが多くなり、老朽化が進んでいると考えられる。管路更新率は前年度より1.01ポイントと大幅に増加しているが、前年度からの繰越工事を含んでいるため、次年度は例年並みに下がると予想される。今後も計画的に老朽化管路更新を進め、防災対策、有収率増加に努める。
全体総括
当事業の経営状況は上記分析より、安定経営が維持されていると言える。しかしながら節水機器の普及や今後の人口減少の見込みなどから有収水量の減少並びに給水収益の減少が想定される。加えて、施設の老朽化対策や、漏水対策等により費用も増加すると見込まれ、一層の経営の効率化が必要となる。新水道ビジョンおよび新水道事業基本計画を策定し今後の当事業の基本方針を明確にすることで、無駄のない効率的な経営を目指し、今後も安全で安心な水道を安定的にを供給していくよう努める。