収益等の状況について
収益的収支比率が90.4%と単年度の収支が赤字に転じた。前年度(令和元年度)は、月極駐車の利用が多くあり、平成30年度から月極利用料金を周辺の駐車場と同水準に値下げした効果が徐々に表れてきたものと考えられるが、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、観光客を含む一般利用の料金収入が大幅に減少したことが赤字に転じた一因と考えられる。
資産等の状況について
町による町道整備に合わせ、整備を行うため計画的に資金を積み立ててきた。令和2年度は、舗装改修工事やガードポール等設置工事を実施した。まち歩き観光の拠点としての機能を果たすため、案内看板の更新などを検討しているが、収益状況を鑑みて真に必要な整備を精査し実施することとする。
利用の状況について
経年比較において、稼働率はわずかに増加傾向にある。月極駐車利用が増えたものの、新型コロナウイルス感染症の影響により、一般(観光客等)の一時利用や地元商店への買い物客による利用は、大きく減少した。
全体総括
令和元年度より、イベント利用及び周辺の町関連施設等の駐車場利用についても、利用料を徴収するようにしたことで、収益面で改善が見られていたが、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、一般(観光客等)の一時駐車利用や商店への買い物客数が減少した。今後も厳しい収益状況が見込まれる。また、類似団体と比べても、収益的収支比率、稼働率ともに低く、稼働率は6割程度であるため、いかに駐車台数を増やし、稼働率を上げていくかが課題であり、PR強化などの取り組みが必要である。