地域において担っている役割
一次医療圏内で唯一入院機能を有する病院として当院の果たす役割は重要なものである。今後も地域包括ケアシステムの中で有用な役割を果たすには、回復期・慢性期の入院機能の維持が必要である。
経営の健全性・効率性について
平成31年2月から一般病床の一部を地域包括ケア病床としたことで、入院患者1人1日当たり収益が元年度、2年度と19,000円台と増加したが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため入院患者を制限した期間があったため医業収支は悪化した。経常収支上では若狭町、美浜町からの繰入金が増額したことで、2年度決算は50,220千円の黒字計上となった。
老朽化の状況について
機械備品減価償却率が84.1%であり、医療機器等の老朽化は年々進んでいる。
全体総括
令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響で入院患者数が低迷し、医業収益が確保できなかった。給与費は抑制できているが、医業収益が伸びなかったことで、対医業収益比率は前年度より悪化した。医業収益の確保とともに、給与費、経費の抑制を進めることで、医業収支比率の向上に努めたい。