地域において担っている役割
救急医療、小児・周産期医療、災害医療、感染症医療、がん診療の拠点としての機能を担う地域の基幹病院としての役割を担っている。
経営の健全性・効率性について
令和元年度に地域医療支援病院の認定を受けたことや入院患者数の増により、経常収支比率や医業収支比率、病床利用率が前年度と比較して上がった。材料費対医業収益比率については、近年の高額薬剤の使用増により、平均値よりも高い状態が続いており、安価な診療材料の提案や業者との価格交渉を強化し、コストの削減に取り組む必要がある。入院患者1人1日当たり収益については平均値より低い状態が続いているが、外来患者1人1日当たり収益については伸びがあり、この状態を維持しながらさらに収益増につなげる。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率は28年度に平均値を下回ったものの再び増加傾向にある。また器械備品減価償却率についても同様に増加傾向にある。高額な電子カルテの更新やその他器械備品についても今後計画的に更新していく。1床あたり有形固定資産が28年度から増となっているのは、増改築事業を行ったことによる建物分の増が要因である。増改築事業は28年度に完了し、しばらくは高い状態が続くものと見ている。
全体総括
経営の健全性や効率性を確保できており、施設整備・医療機器整備ともに計画的更新を行っている。今後も安定した経営状態を維持できるように努める。