地域において担っている役割
かかりつけ病院として地域の一次医療を担っている。総合福祉センターと健康増進施設を併設し、町の保健・介護事業との連携を図り、町民の健康維持・増進の中心的役割を担っている。観光を基幹産業とする湯沢町の観光客の安心・安全を担うため、365日24時間の医療体制を確保している。
経営の健全性・効率性について
④病床利用率が減少傾向にあり圏域での連携強化等、病床利用率上昇のための取り組みが必要となる。R2は新型コロナウイルスの影響により大幅な減少となった。⑤入院の収益を高めるために、令和2年度より一般病棟を地域ケア病床に転換し改善を行っている。⑦医師・看護師不足と年齢の上昇により給与費が増加し、支出全体の増加に大きく影響している。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率は、毎年増加している。②器械備品減価償却率が95%と高い数値である。③一定である。平均値より低い。建物・医療機械備品は、平成14年の開院以降継続して使用しているものが多く更新時期が来ているため計画的に順次更新していく必要がある。
全体総括
当町唯一の病院として安定し、持続可能な経営が必要となる。平成14年の開院から使用している建物・医療機器・備品の老朽化が表面化する時期となり、修繕費等が増加している。町と指定管理者が協力しながら、医療機器及び設備の計画的な更新と収支の改善等、経営の安定化に向けた取組みを実行していく必要がある。収入は比較的安定しているが、医師・看護師賃金の増加により町から指定管理者への繰入が年々増加している。改善策として令和2年度より一般病棟を地域ケア病床に転換し収益の改善を図っている。今後も生産年齢人口の減少が続くため医師・看護師の安定的な確保が病院の維持にとって必要となる。