収益等の状況について
①「収益的収支比率」が平均値を下回るのは、25年度以降、地方債の元金償還金が計上されているためであるが、当該値は利用料金収入増などに伴い、改善傾向である。②③「他会計補助金比率」及び「駐車台数一台当たりの他会計補助金額」は、平均値よりも高い水準である。これは繰出基準に基づく一般会計からの繰入金が要因であるが、利用料金が増加しているため、改善傾向である。④「売上高GOP比率」は、利用料金増などにより、平均を上回った。⑤「EBIDA」も、利用料金増などにより、増加傾向であり、平均値を上回っている。
資産等の状況について
金町駅南口再開発事業で建設した高層ビルの一部を取得したものであり、引き続き、併設する商業施設や住宅と一体となった運営を行う。企業債は、21年度に発行したものであり、25年度以降、元金返済や稼働率の上昇と連動して減少している。しかし、平均値と比較し高い水準にあるため、引き続き、民間のノウハウを活用した運営を継続していく。
利用の状況について
27年度以降、稼働率は平均値を上回っており増加傾向にある。指定管理者制度を導入しており、今後も民間事業者のノウハウを活かした運営を行い、稼働率の向上を図る。
全体総括
金町南駐車場は、JR金町駅及び京成金町駅に近接しており、金町六丁目地区第一種市街地再開発事業で建設された施設の一部である。商業施設や図書館、住居などの施設が併設されており、指定管理者制度を導入している。取得時に発行した企業債は、平成25年度から元金返済を行っており、令和11年度の完済を予定している。「売上高GOP比率」や「稼働率」が示す通り、営業利益は増加傾向で類似平均施設を上回っており、引き続き、民間のノウハウを活かした駐車場運営を行い、収益等の更なる改善を図る。