📅2023年度 📅2022年度 📅2021年度 📅2020年度 📅2019年度 📅2018年度 📅2017年度 📅2016年度
地域において担っている役割君津医療圏の基幹・中核病院として、がん、脳卒中及び心筋梗塞等の心血管疾患等に対する高度専門医療並びに救急、周産期、小児、災害、新興感染症等の採算性の確保が難しく、民間医療機関による提供が困難な医療を担っている。また、地域包括ケアシステムの構築に向けて、近隣医療機関との連携を図り、地域の医療水準の維持・向上に努めている。特に、救急医療については、地域において二次輪番制度を維持することが極めて困難な危機的状況であり、当番病院不在日の穴埋めを行うなど、地域の救急医療体制の維持に努めている。 |
経常収支比率医業収支比率累積欠損金比率病床利用率入院患者1人1日当たり収益外来患者1人1日当たり収益職員給与費対医業収益比率材料費対医業収益比率 |
経営の健全性・効率性について病床利用率は、新型コロナウイルス感染症流行前には及ばないものの、前年度比3.8ポイント上昇の74.8%となった。また、高額な腫瘍用薬等の医薬品の使用量増により、材料費対医業収益比率が前年度比で2.1ポイント上昇したものの、修正医業収支比率は前年度比で0.9ポイント上昇した。コロナ関連補助金の減額の影響により利益幅は縮小したものの、中期経営計画に基づく収入確保及び支出抑制に向けた施策に病院全体で取り組んだ結果、経営の健全性を示す経常収支比率は、100.8%と健全経営の水準とされる100%を上回った。 |
有形固定資産減価償却率器械備品減価償却率1床当たり有形固定資産 |
老朽化の状況について有形固定資産減価償却率が類似病院平均値を大きく上回っているのは、建設から20年が経過し、建物附属設備の経年劣化による影響が類似病院よりも進んでいるからである。また、器械備品減価償却率が類似病院平均値を上回っているのは、支出抑制のために医療器械の更新時期を先延ばしにしている影響の表れである。 |
全体総括収益面では、新型コロナウイルス感染症の5類移行により専用病床の確保が不要となったことに加え、地域の医療機関等との紹介・逆紹介による連携強化やDPC入院期間の最適化、クリニカルパスの見直し等の効率的な病床運用に取り組んだ結果、新入院患者数が増加し、病床利用率が向上した。また、医療費が高額となる外来化学療法件数の増等により、外来患者1人1日当たり収益が向上した。今後は、効率的な病床運用等の取組を継続するとともに、地域の医療需要等の分析や病床再編についての検討を実施していく。費用面では、高額な腫瘍用薬等の医薬品の使用量増により、材料費対医業収益比率が上昇した。今後は、医薬品・診療材料の価格交渉や共同購入等の取組に加え、高額医薬品の後発品及びバイオシミラーへの切替えに向けた取組を継続的に実施し、支出抑制に努める。引き続き、地域に必要とされる医療を提供していくために、経営強化プラン及び中期経営計画に基づき、安定した経営の確保、医業収支比率の向上に向けた取組を推進する。老朽化への対応については、「君津中央病院企業団中長期維持保全計画」の内容を精査し、費用の抑制及び平準化を図りながら、現有施設の長寿命化に努める。 |
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