市原市:簡易水道事業(法適用)

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経営比較分析表(2019年度)

経営の健全性・効率性について

⑤が低い原因は、同じ行政区域内に併存する千葉県企業局と同一料金体系に低減しているためである。このため、①は、一般会計繰入金をもって、収支均衡が図られるよう調整している。③、④、⑥は、有収水量密度が極端に低い低密度分散型の給水区域を担いつつ、過去に建設した高度浄水処理施設の設備投資負担が重く圧し掛かっていることから、他団体と大きく乖離した値となっている。なお、本市水道事業は、H29年に過去の配水量等の公表値が改ざん値であったことを公表した。このため⑦⑧のグラフの一部の「当該値」は正しくなく、実数値は以下のとおりである。→⑦H27:53.14,H28:50.98→⑧H27:72.05,H28:74.43⑦は、過疎化の進行に伴い、施設能力に余力が生じており、今後の一層の人口減少に伴う水需要の減少に合わせて統廃合や施設規模の見直しを検討する必要がある。⑧は、経年管が多く存在していることによる漏水が原因と見られ、不明水解消に向けた対策を講じる必要がある。

老朽化の状況について

①は、類似団体平均値並みであるが、上昇傾向にある。緊急性や施設の重要度を考慮し、費用の平準化を図りながら、計画的な更新が必要である。②は、水道事業創設時期に布設した管路が一斉に更新時期を迎えているのに対し、布設替のための更新投資費用の捻出がままならず、更新スピードが老朽化に追いついていないことを示している。③が平均を上回った原因は、有収率の状況を鑑み、重点事業として管路の布設替を行ったためである。

全体総括

「人口の貼り付きが少ない内陸・中山間集落を主な区域とし採算性に乏しいこと」「政策判断として同じ行政区域に併存する県営水道と料金格差が生じないよう対処していること」「給水原価が示すように過去の設備投資に伴う減価償却費等の負担が非常に重いこと」など、各々の指標が示すように構造的な経営課題がある。ひいては、非常に低いレベルの有収率が示すように、漏水の発生等、老朽化の進行にも十分に対処ができていないことも窺える。人口減少社会に突入しこのような傾向は本市が受け持つ区域の地域性から他団体よりも一層顕著になることが想定されることから、「経営基盤強化計画」を策定し、今後の必要な投資費用を捻出できるよう、中長期的な展望のもと経営の方向性を見定めていく考えである。

類似団体【A5】

網走市 稚内市 登別市 北斗市 音更町 五所川原市 三沢市 久慈市 釜石市 白石市 岩沼市 富谷市 柴田町 亘理町 利府町 能代市 湯沢市 大仙市 新庄市 寒河江市 東根市 喜多方市 二本松市 南相馬市 下妻市 常陸太田市 北茨城市 常陸大宮市 坂東市 かすみがうら市 桜川市 行方市 鉾田市 つくばみらい市 小美玉市 東海村 阿見町 矢板市 さくら市 壬生町 芳賀中部上水道企業団 富岡市 玉村町 伊奈町 三芳町 毛呂山町 上里町 寄居町 宮代町 杉戸町 市原市 鴨川市 八街市 富里市 いすみ市 八匝水道企業団 三浦市 南足柄市 小千谷市 村上市 糸魚川市 五泉市 阿賀野市 魚沼市 魚津市 氷見市 滑川市 砺波市 南砺市 七尾市 かほく市 能美市 津幡町 富士吉田市 東部地域広域水道企業団 岡谷市 諏訪市 小諸市 駒ヶ根市 中野市 瑞浪市 恵那市 瑞穂市 本巣市 郡上市 下呂市 海津市 熱海市 裾野市 御前崎市 菊川市 伊豆の国市 牧之原市 函南町 長泉町 吉田町 新城市 高浜市 岩倉市 あま市 蟹江町 東浦町 武豊町 幸田町 亀山市 いなべ市 志摩市 菰野町 高島市 愛知郡広域行政組合(事業会計分) 南丹市 精華町 島本町 熊取町 赤穂市 西脇市 小野市 加西市 篠山市 宍粟市 加東市 猪名川町 稲美町 播磨町 太子町 葛城市 田原本町 広陵町 海南市 倉吉市 益田市 大田市 安来市 雲南市 斐川宍道水道企業団 笠岡市 井原市 備前市 瀬戸内市 赤磐市 浅口市 三次市 萩市 光市 長門市 小松島市 吉野川市 阿波市 藍住町 八幡浜市 西条市 大洲市 伊予市 東温市 松前町 南国市 八女市 筑後市 大川市 古賀市 嘉麻市 みやま市 宇美町 篠栗町 志免町 新宮町 粕屋町 岡垣町 苅田町 武雄市 西佐賀水道企業団 島原市 平戸市 五島市 雲仙市 南島原市 長与町 八代市 人吉市 荒尾市 玉名市 菊池市 宇城市 益城町 日田市 臼杵市 宇佐市 日南市 小林市 指宿市 日置市 曽於市 志布志市 奄美市 南九州市 石垣市 南城市 読谷村 西原町