経営の健全性・効率性について
単年度収支の状況を示す「収益的収支比率」は、使用料収入に対し元利償還費が過大となっているものの、一般会計からの繰入金等によって賄っており、90%以上で推移している。使用料収入等に対する地方債残高の割合を示す「企業債残高対事業規模比率」は類似団体と比較すると低い数値で推移しており、債務残高が低いことを示しています。単位辺りの汚水処理費を示す「汚水処理原価」は類似団体と比較するとやや低い状況で推移しており、今後も維持管理費等の削減を図るとともに、接続率を向上させる取組みが課題となる。使用料で回収すべき経費をどの程度使用料収入で賄えているかを示す「経費回収率」は、ほぼ100%を達成しており、適正な料金を徴収できている。整備済みの区域内の人がどの程度接続しているかを示す「水洗化率」については、上昇傾向にあり、類似団体の平均値を上回っているため良好な状態になったと考えられる。しかしながら「施設利用率」が、類似団体と比較するとやや低い状況で推移しているため、さらなる接続率の向上が今後の課題となっている。
老朽化の状況について
供用開始(H16.04.05)から年数が経過していないため、現状では老朽化している施設はない。今後、年数を経ていくことで修繕等が必要となるため、計画的に点検・メンテナンス等の対策をとる。
全体総括
債務残高が徐々にではあるが減少しており、水洗化率は増加傾向にある。しかしながら、費用・施設の効率化においては、全国平均も下回っている現状であるため、改善に向けて対策をとる。管渠の改善についても、継続的に管理していく。