経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は、前年度比4.27%増加したが、一般会計繰入金に依存している状況が続いている。維持管理費などの費用削減に努め経営改善を図る。経費回収率は、類似団体平均値より上回っているが、昨年度より2.89%減少し、使用料で回収すべき経費を料金収入だけでは賄えていないことから、料金の見直しについて検討する必要がある。汚水処理原価は、類似団体平均値を下回っていることから、比較的、効率的に汚水処理を実施していると思われる。施設利用率は年々減少していますが、処理区域内の人口減少に伴うもので、当面は急激な減少はないものと思われる。水洗化率は85%と未だ未接続宅が一部あるが、集落が点在している当村においては、これ以上の向上は見込めないことから、現状を維持していく。
老朽化の状況について
供用開始から20年以上経過しているため、年々修理費や機器の交換費用が増加している。今後、更新時期が集中的に到来することを見据え、策定した最適整備構想を基に計画的な更新を行う必要がある。
全体総括
供用開始から20年以上経過し、施設の老朽化による維持管理費はさらに増加することが見込まれる。しかし、収入の大部分を一般会計からの繰入金に依存しているため、適正な利用料金の見直しを図るとともに、計画的な施設機器更新による費用の平準化・維持管理費の抑制に努める。