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2012年度
人口の推移
財政比較分析表(2023年度)
財政力
財政力指数の分析欄
財政力指数については、町内立地企業の業績好調に伴う法人税の増や建替え等に伴う新築家屋の増等による固定資産税の増があったものの、前年度と比べ0.2ポイント低下し、類似団体平均値を下回った。今後も引き続き、企業誘致や移住定住の推進による税収の確保など、さらなる歳入の確保に努めるとともに、事務事業の見直しや効率化・重点化など、歳出抑制に取り組み、財政基盤の強化を図っていく。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
経常収支比率については、前年度と比較し1.8ポイント増加し、類似団体平均値を上回った。分母について普通交付税の増により増加した一方で、分子について令和4年3月福島県沖地震に係る災害復旧事業の完了により事業費支弁人件費が減少したことで経常的人件費が増加した。結果、分子の増が分母の増を上回ったことにより、比率が増加したものとみられる。今後も引き続きより一層の経常経費の節減に努めていく必要がある。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人件費・物件費等については、前年度比で16,473円減少し、類似団体平均値を下回った。これは、給与改定による給料月額の増及び期末勤勉手当の支給月数の引き上げなどにより人件費が増加した一方で、住民税均等割世帯応援商品券給付事業の完了や令和4年3月福島県沖地震に係る被災住宅応急修理支援事業の完了などにより物件費が減少したことによるものである。引き続きDX推進など業務効率化を図り、経費の縮減に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
ラスパイレス指数については、昨年に引き続き町独自の給与削減措置を実施しているものの、給与改定等により、前年度と比べ3.4ポイントと上昇した。今後も国及び地方公共団体の給与状況を踏まえながら、給与の適正化に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
人口1,000人当たりの職員数については、前年より0.11人減少し、類似団体と比較して0.87人少ない状況となっている。今後も事務事業の見直し・整理を進め、定員の適正化に努めていく。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
実質公債費比率については、分母である普通交付税が増加したものの、分子である元利償還金が令和4年3月福島県沖地震に係る災害復旧事業債の償還が始まったことにより増加したことで、、前年度と比較し0.2ポイント上昇した。今後数年の見通しとしては、一定程度控除はあるものの、伊達桑折IC周辺インフラ整備事業や(仮称)歴史観光交流センター整備事業等により地方債の増加が見込まれることから、単年度実質公債費率については9%後半から10%台の比率に上昇するものと考えられる。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
将来負担比率については、皆減となり、類似団体平均値と同等であった。これは既地方債の償還が着実に進展したことにより地方債残高が減少し、さらに公債費に充当可能な基金残高が増加したことによるものである。今後の見通しとしては、伊達桑折IC周辺インフラ整備事業や(仮称)歴史観光交流センター整備事業等により地方債の増加が見込まれることから、一時的に上昇するものと考えられる。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2023年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費については、前年度と比較し1.1ポイント増加し、類似団体平均値を上回った。これは、事業費支弁人件費が減少したことなどにより経常的人件費が増加したことによるものであり、引き続き町独自の給与削減措置の実施やDX推進などによる業務効率化を図り、経費の縮減に努める。
物件費
物件費の分析欄
物件費については、前年度と比較し横ばいであったが、類似団体平均値を上回った。これは、ふるさと納税寄附受入額増に伴う関連経費の増によるものである。一方で、インフラ及び公共施設の維持管理なども増加傾向にあるため、事務事業の整理統廃合を進め、経費の縮減を図っていく。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費については、前年度と比較し0.3ポイント増加したものの、類似団体平均値を下回った。今後については、国の社会保障費と同様に、増加していく見込みであるため、福祉行政のサービス低下にならないよう、適正な運営に努めるとともに、特定財源の確保に努めていく。
その他
その他の分析欄
その他に係る経常収支比率については、前年度と比較し0.3ポイント増加し、類似団体平均値を上回った。これは主に介護保険特別会計への繰出金の増加したことによるものである。今後については、団塊世代の高齢化進展などにより繰出金は増加していくことが見込まれるため、介護保険料の適正化や、介護予防の推進などにより、経費の縮減に努めていく。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等については、前年度と比較し0.1ポイント低下し、類似団体平均値を下回った。今後、特に町単独の補助金については、恒常化を防ぐため終期を設定し、所期の目的を達成したものは積極的に廃止又圧縮するよう、引き続き補助事業のスクラップアンドビルドを徹底していく。
公債費
公債費の分析欄
公債費については、前年度と比較し0.2ポイント増加したものの、類似団体平均値を下回った。これは令和4年3月福島県沖地震に係る災害復旧事業債の償還が開始され増加したことによるものである。今後は伊達桑折IC周辺インフラ整備事業や(仮称)歴史観光交流センター整備事業等の借入も予定されていることから、新規の地方債発行については、慎重に検討を進めながら、交付税措置が有利な地方債の活用に努め、健全な財政運営を図っていく。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外の経常収支比率については、前年度と比較し1.6ポイント増加し、類似団体平均値を上回った。これは人件費や物件費の経常収支比率が高いことが要因として上げられる。DX推進や事務事業の整理統廃合による経費削減に努め、さらなる適正化・合理化を図っていく。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
議会費
労働費
消防費
諸支出金
総務費
農林水産業費
教育費
前年度繰上充用金
民生費
商工費
災害復旧費
衛生費
土木費
公債費
目的別歳出の分析欄
・議会費:町議会議員増加に伴う議員報酬の増により320円増加。・総務費:ふるさと振興基金や公共施設維持管理基金、がんばるふるさと・桑折応援基金への積立金などにより19,437円増加。・民生費:令和4年3月福島県沖地震に係る被災住宅応急修理支援事業の完了などにより120円減少。・衛生費:新型コロナウイルス感染症予防事業費及び新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費の減などにより398円減少。・農林水産業費:農村地域防災減災事業、ふくしま森林再生事業費の減により3,270円減少。・商工費:地域振興食事券発行事業の完了などにより727円減少。・土木費:昭和大橋防災減災対策等強化事業の完了などにより19,091円減少。・消防費:消防ポンプ自動車購入事業の完了などにより329円減少。・教育費:小学校屋上防水シート改修事業、旧伊達郡役所保存修理事業の完了などにより5,116円減少。・災害復旧費:令和4年3月福島県沖地震による災害復旧事業の完了により61,927円減少。・公債費:令和4年3月福島県沖地震に係る災害復旧事業債の償還が開始されたことなどにより1,926円増加。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
人件費
補助費等
災害復旧事業費
投資及び出資金
物件費
普通建設事業費
失業対策事業費
貸付金
維持補修費
普通建設事業費(うち新規整備)
公債費
繰出金
普通建設事業費(うち更新整備)
積立金
前年度繰上充用金
性質別歳出の分析欄
・人件費:給与改定による給料月額の増及び期末勤勉手当の支給月数の引き上げなどにより6,727円増加。・物件費:参議院議員通常選挙費や住民税均等割世帯応援商品券給付事業の完了などにより14,916円減少。・維持補修費:道路橋梁点検事業の完了により4,672円減少。・扶助費:住民税非課税世帯等への臨時特別給付事業、住民税均等割のみ課税世帯への臨時特別給付事業(物価高騰支援)などにより7,684円増加。・補助費等:新型コロナワクチン接種体制確保事業費補助金国庫返還の完了などにより4,147円減少。・普通建設事業費:昭和大橋防災減災対策等強化事業や小学校屋上防水シート改修事業、消防ポンプ自動車購入事業の完了などにより17,919円減少。・災害復旧事業:令和4年3月福島県沖地震による災害復旧事業の完了により61,927円減少。・公債費:令和4年3月福島県沖地震に係る災害復旧事業債の償還が開始されたことなどにより1,926円増加。・積立金:ふるさと振興基金や公共施設維持管理基金、がんばるふるさと・桑折応援基金への積立により10,089円増加。・繰出金:公共下水道事業特別会計及び介護保険特別会計への繰出金の増により8,144円増加。
実質収支比率等に係る経年分析(2023年度)
分析欄
財政調整基金については、決算剰余金を中心に積立てるとともに、最低限の取崩しに努めている。令和5年度は普通交付税などの増により、最終的には財政調整基金の取崩しを行わなかったため、残高は増加している。また、実質単年度収支についてはマイナスとなったものの、引き続き財政調整基金に過度に依存せず、計画的で効率的な事業実施に努め、健全な行財政運営を図っていく。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2023年度)
分析欄
連結実質赤字比率については、各会計とも適切な執行に努めたことにより黒字となった。引き続き事業の精査や効率化を図るとともに、収入等の確保に努め、健全な行財政運営を行っていく。
実質公債費比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄
実質公債費比率(分子)の大部分を占める地方債元利償還金は、令和4年3月福島県沖地震に係る災害復旧事業の令和4年度借入分の償還が始まったことにより増加傾向にある。引き続き新規地方債発行の抑制と、交付税措置が有利な地方債の活用に努めていく。
分析欄:減債基金
将来負担比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄
既地方債の償還が進展したことによる地方債残高の減少、既設定の債務負担行為に係る支出が着実に進展したことによる債務負担行為支出予定額の減少、水道事業・公共下水道事業の企業債残高減少による公営企業債等繰入見込額の減少、一部事務組合の組合債残高減少による組合等負担等見込額の減少、さらに公債費に充当可能な基金残高の増により分子は減となった。引き続き一部事務組合への負担金については関連団体の負担金が過大とならないよう構成市町と連携するとともに、新規事業を行う場合は、特定財源の活用や交付税算入率の高い事業を選択するなど、将来負担の軽減に努める。
基金残高に係る経年分析(2023年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)・財政調整基金については、経費の節減と収入の確保を図った結果取崩しを行わず、決算剰余金の一部などを221百万円積立て、基金全体としては462百万円の増となった。(今後の方針)・遊休資産等の処分に伴う売払い収入などを公共施設維持管理基金などに積立て、将来にわたる公共施設の適正管理に係る支出に備えていく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)・令和5年度は普通交付税の増などにより最終的には財政調整基金の取崩しを行わず、決算剰余金の一部など221百万円を積立て、残高は増加した。(今後の方針)・大規模災害の発生など不測の財政需要に備えるため、これまで同様、「入るを量りて出ずるを為す」の考えのもと、財源の確保や業務効率化を図り、財政調整基金を確保していく。
減債基金
減債基金
(増減理由)・増減なし(今後の方針)・現在は取崩等の予定はないが、基金設置条例の趣旨に鑑み、町債の償還財源に充てるべく維持していく予定である。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・がんばるふるさと・桑折応援基金:個人及び団体から広く寄附金を募り、これを財源として、寄附者の意向を各種事業に反映することにより、桑折町を想う人々の参加による魅力あるふるさとづくりと協働のまちづくりに資することを目的とする。・公共施設維持管理基金:公共施設の維持修繕、解体等の維持管理に必要な経費の財源に充てることを目的とする。・ふれあい福祉基金:高齢者等の福祉の向上及び健康の保持に資する事業、高齢者等に係るボランティア活動の活発化に資する事業その他の高齢者等保健の増進に関する事業の推進。・文教施設建設基金:文教施設建設に係る必要経費への充当。・ふるさと振興基金:地域振興・人材育成、芸術文化振興、スポーツ振興などに関する事業への充当。(増減理由)・がんばるふるさと・桑折応援基金:ふるさと納税寄付額の増により61百万円の増加。・公共施設維持管理基金:町有地売払収入及び不用額整理による財源を原資とした積立により101百万円の増加。・文教施設建設基金:原発事故に係る損害賠償金を原資とした積立により7百万円の増加。・ふるさと振興基金:伊達地方衛生処理組合地域振興協力金を原資とした積立により80百万円の増加。(今後の方針)・公共施設維持管理基金については、遊休資産等の処分に伴う売払い収入などを積み立て、将来にわたる公共施設の適正管理に係る支出に備えていく。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2022年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
・有形固定資産減価償却率については、類似団体と比べ低い水準にあるものの、事業用資産及びインフラ資産の減価償却が進んだことにより、前年度と比べ上昇した。・依然としてインフラ工作物やインフラ建物の減価償却率は高い傾向にあり、施設の老朽化が進んできていると言える。・引き続き「公共施設等総合管理計画」に基づき、適正な運用管理に取り組んでいく。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
・債務償還比率は、類似団体と比べ低い水準にあり、前年度と比べ低くなっている。・これは既地方債の償還が着実に進んだことに加え、普通交付税などが増加したことにより前年度より改善した。・今後は伊達桑折IC周辺インフラ整備事業や観光交流センター整備事業等の借入により地方債残高が増加することで、上昇が見込まれる。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
既地方債の償還が着実に進んだことや普通交付税などが増加したことにより、将来負担比率が減少した一方で、事業用資産やインフラ資産の老朽化に伴い、有形固定資産減価償却率は前年度比べ上昇した。依然としてインフラ工作物やインフラ建物の減価償却率は高い傾向にあり、施設の老朽化が進んできていると言える。今後は、将来の財政負担の軽減等を図るため、「公共施設等総合管理計画」をもとに、更新・統廃合、長寿命化等を進めていく必要がある。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率及び実質公債費比率は類似団体と比較して高いものの、将来負担比率は前年度と比べ低くなっている。これは、既地方債の償還が着実に進んだことに加え、普通交付税などが増加したことにより改善した。今後については標準財政規模の変動にもよるが、充当可能基金の増が見込まれることから将来負担比率は減少傾向にあるものの、令和4年3月福島県沖地震に係る災害復旧事業債の償還が開始され実質公債費比率が上昇することが考えられるため、これまで以上に公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。
施設類型別ストック情報分析表①(2022年度)
道路
橋りょう・トンネル
公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所
学校施設
児童館
公民館
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、道路、学校施設、公民館であり、一方で、特に低くなっている施設は、公営住宅、幼稚園である。公営住宅については、平成25~平成27年度に東日本大震災に係る避難者受入のため災害(復興)公営住宅を整備したことにより低くなっている。また幼稚園については、平成28~29年度に町内に4つあった幼稚園舎を1つに統合し増改築を行ったことにより低下している。しかしながら、前年度と比して有形固定資産減価償却率が高くなっており老朽化が進んでいることから、今後は「公共施設等総合管理計画」に基づき、老朽化対策を講じていく必要がある。
施設類型別ストック情報分析表②(2022年度)
図書館
体育館・プール
福祉施設
市民会館
一般廃棄物処理施設
保健センター・保健所
消防施設
庁舎
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、保健センター、福祉施設、消防施設であり、一方で、特に低くなっている施設は、庁舎、体育館・プールである。庁舎については、令和2年10月に新庁舎が完成し、令和3年1月に供用開始されたことにより低くなっている。体育館・プールについては、平成27年度に屋内温水プール・多目的スタジオ「イコーゼ!」を整備したことにより低くなっている。しかしながら、前年度と比して有形固定資産減価償却率が高くなっており老朽化が進んでいることから、今後は「公共施設等総合管理計画」に基づき、老朽化対策を講じていく必要がある。
財務書類に関する情報①(2021年度)
資産合計
負債合計
1.資産・負債の状況
一般会計等において、前年度末貸借対照表と比較して、基金が財政調整基金や公共施設維持管理基金などの積立により増加(+1.1億円)したものの、事業用資産が減価償却や旧役場庁舎敷地の売却などにより減少(▲5.2億円)、さらにインフラ資産が減価償却により減少(▲3.0億円)したことで、資産は2.9億円の減(▲1.0%)となっている。一方負債については、令和3年2月福島県沖地震に係る災害復旧事業債などの地方債を発行したものの、既地方債の償還が着実に進展したことにより、2.3億円の減(▲4.0%)となっている。今後の見通しとしては、事業用資産やインフラ資産の減価償却が進むことで資産は減少する一方で、令和4年3月福島県沖地震に係る地方債の発行により負債額が増加するものと見込んでいる。
純経常行政コスト
純行政コスト
2.行政コストの状況
一般会計等において、前年度と比較すると、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付や子育て世帯生活支援特別給付金などにより移転費用である社会保障給付が増加(+2.8億円)、令和3年2月福島県沖地震に係る災害復旧事業などにより臨時損失が増加(+2.6億円)した一方で、役場新庁舎整備事業や特別定額給付金給付事業の完了により純行政コストとしては4.6億円の減となっている。次年度は令和4年3月福島県沖地震に係る災害復旧事業により純行政コストは増加する見込みである。引き続き公共施設等の適正管理に努めるとともに、DX推進等により業務効率化を図り、経費の縮減に努める。
本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、純行政コスト63.0億円に対して、財源(税収等国県等補助金)が62.4億円と下回ったことから、純資産残高は0.6億円の減となっている。これは、令和3年2月福島県沖地震に係る災害復旧事業について、多くは財政支援を受けて実施したものの、復旧作業を急ぐため一般財源で実施したものが一部あったためである。2.行政コストの状況で前述のとおり、次年度は純行政コストの増加は見込まれるものの財政支援を受け実施していくため、純資産の減少は少ないものと見込んでいる。引き続き町税の徴収業務の強化に努めるとともに、ふるさと納税の推進により自主財源確保により改善を図っていく。
業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支
4.資金収支の状況
一般会計等において、前年度と比較すると、地方交付税の増などにより業務活動収支は2.9億円の増、役場庁舎建設事業の完了により投資活動収支は7.7億円の増、役場庁舎建設事業債の借入が終了し償還が開始されたため財務活動収支は7.7億円の減となり、結果、資金収支は2.9億円の増となった。次年度は町道107号(昭和大橋)防災減災対策等強化事業などにより投資活動収支はマイナスに、令和4年3月福島県沖地震に係る災害復旧事業債の借入により財務活動収支はプラスに転じるものと見込んでいる。
財務書類に関する情報②(2021年度)
①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額については、減価償却が進んだことにより分子である資産は減少したものの、分母である人口の減少がそれを上回ったたため、結果、前年度比で増加した。歳入額対資産比率については、分母である歳入総額が特別定額給付金事業の完了等により国庫支出金が減少したため、前年度比で増加した。有形固定資産減価償却率については、令和2年度に供用開始された役場庁舎の減価償却が始まったことにより、前年度と比べ上昇した。この他にもインフラ資産等老朽化した施設もあり、将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、公共施設等総合管理計画等に基づき、公共施設等の集約化・複合化を進めるなど、施設保有量の適正化に取り組んでいく必要がある。
④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)
2.資産と負債の比率
純資産比率は、類似団体平均を上回っており、前年度と比べても0.7%上昇している。これは、純行政コストが財源を上回ったことで分子である純資産残高は減少したものの、分母である資産の減少がそれを上回ったため、比率は上昇した。将来世代負担比率については、地方債残高が償還の進展により減少したものの、資産の減少がそれを上回ったため、比率は上昇した。今後については、事業を事前に精査し、必要最低限の地方債発行など、地方債残高の圧縮と、将来世代の負担軽減に努める。
⑥住民一人当たり行政コスト(万円)
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っており、前年度比でも3.4万円減少している。これは、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付や子育て世帯生活支援特別給付金などにより移転費用である社会保障給付が増加(+2.8億円)、令和3年2月福島県沖地震に係る災害復旧事業により臨時損失が増加(+1.6億円)した一方で、役場新庁舎整備事業や特別定額給付金給付事業の完了により純行政コストとしては4.6億円の減となったためである。今後は、公共施設等の適正管理に努めるとともに、DX推進等により業務効率化を図り、経費の縮減に努める。
⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は、類似団体平均を下回っており、前年度比でも1.4万円減少している。令和3年2月福島県沖地震に係る災害復旧事業債などの借入があったものの、既地方債の償還がそれを上回ったことで、負債額が減少したためである。基礎的財政収支は、地方交付税などの増により業務収入が増加したことや、役場庁舎建設事業の完了により投資活動支出が大きく減少したため、黒字化に転じ、740百万円となった。今後は事業を事前に精査し、必要最低限の地方債発行など、地方債残高の圧縮と、将来世代の負担軽減に努める。
⑨受益者負担比率(%)
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体平均と同等ではあるが、前年度比で0.1%増加している状況にある。これは経常費用が、新庁舎の供用開始に伴う各種システムの移転や特別定額給付金給付事業の完了により減少したためである。一方で、減価償却の増加が見られることから、公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設の集約化・複合化や長寿命化を行うことにより、経常費用の削減に努める。