宮下病院 大野病院 流域下水道 矢吹病院 南会津病院 ふたば医療センター 工業用水道事業 喜多方病院 会津総合病院 特定環境保全公共下水道 農業集落排水施設
2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度
東日本大震災の影響による法人関係税の減少や、臨時財政対策債振替相当額の減等により、基準財政収入額は前年度比2.4%減となった。この結果、23年度を含む過去3か年の平均値で算出される財政力指数は0.41819となり、前年度の0.44511から0.02692の減となった。引き続き、地方税を始めとする自主財源の確保や事務事業の効率的執行により財政健全化に努める。
歳入面(経常一般財源)では、東日本大震災の影響等により地方税が減少となったほか、全国的な傾向と同様に臨時財政対策債が減となったことなどにより、前年度比1.1%の減となった。歳出面では、増大する復旧・復興業務に対応する必要があることから、新規採用職員を大量に採用したこと等により人件費が増加したが、物件費の減少などにより全体としては前年度比0.2%の減となった。この結果、23年度の経常収支比率は95.0%と、前年度比0.8の増となった。
人口一人当たり人件費・物件費等決算額は、前年度に比して51,843円増加しており、都道府県平均を大きく上回っている。人件費については、東日本大震災直後の行政需要に対応するため、前年度定年退職予定者の勤務延長を実施したことにより、職員給・共済組合負担金・退職金が増加したことが要因として考えられる。また、物件費についても、東日本大震災に対応するため、災害救助費による旅費・需用費・役務費・委託料等が増加したものである。当面は高止まりが予想されるが、事務事業の効率的執行に努めていく。
国家公務員の時限的な(2年間)給与改定特例法による減額措置のため、相対的にラスパイレス指数が上昇している。特例法による減額措置がない場合には、101.4(参考値)となり前年度よりも低下するが、これは、震災対応のため新規採用職員を大量に採用したこと等により、職員構成が変動したためである。
県政を取り巻く環境の変化等を踏まえ、より一層簡素で効率的な行財政運営を進めるため、平成23年度から平成27年度までの5年間で-350人(-6.3%)の削減目標を定め、更なる定員削減に取り組むこととしていたが、平成23年3月の東日本大震災及び原子力災害の発生により、増大する復旧・復興業務に対応する必要があることから、職員定数条例を暫定的に300人増員し、正規職員に加え、任期付職員の採用や地方自治法に基づく都道府県等からの職員派遣の要請等により必要な人員を確保し、執行体制の強化を図ることとしている。
借換債を財源として償還した額の増加(35億円)等により元利償還金が減少したものの、平成22年度公募公債等の年度割相当額が計上(16億円)されたことによる満期一括償還債の1年当たりの元金償還金相当額の増加等があったため、比率の増減はなかった。
特別交付税や寄附金を財源とした原子力災害等復興基金への積立(491億円)、東京電力の賠償金を財源とした県民健康管理基金への積立(250億円)等により充当可能基金が増加した。
人件費にかかる経常収支比率については、組織機構の見直しを進めること等により、平成17年度~平成21年度で-2,518人の定員削減目標に対し-2,848人と目標を上回って達成した。さらに、組織機構の見直しを進めること等により、平成22年度には41.8%まで減少した。しかしながら、増大する復旧・復興業務に対応する必要があることから、正規職員に加え任期付職員の採用を行ったことにより、平成23年度では前年度に比して1.3%上昇した。今後は、復旧・復興事業の実施のための人員確保が必要になるが、財政健全化に留意しつつ対応していく。
物件費に係る経常収支比率は、都道府県平均(3.4%)より低い3.1%となっている。これは、東日本大震災の影響により物件費の総額は増加したものの、震災対応経費については臨時的経費として支出したためであり、経費節減等により経常一般財源等については減となったものである。引き続き、内部管理経費の節減や事務事業の効率的執行に努めていく。
扶助費に係る経常収支比率はグループ内平均と同率の1.8%である。前年度に比して0.1%の減となった要因として、東日本大震災の影響により県外等(福祉事務所有り)へ被保護世帯が転居したことによる生活扶助・医療扶助の減や、医療機関の休止等に伴う自立支援医療受給者(精神通院)の通院回数の減等が挙げられる。
その他として、維持補修費及び貸付金に係る経常収支比率は1.8%と前年度と同値であり、過去5年間を見ても1.8%~2.0%の範囲内であり、ほぼ例年並みの値となっている。
補助費等に係る経常収支比率は20.8%と前年度に比して0.2%増となっているが、経費節減等による経常経費充当一般財源等の減によるものであり、補助費等総額は前年度より減少している。なお、今後とも高齢者の増加に伴う介護保険料や高齢者医療給付費等の増加が見込まれることから、財政健全化に留意しつつ対応していく。
公債費にかかる経常収支比率は、県債発行の抑制と、既発行債の借換えによる公債費の平準化を進めてきたことから、24.4%とグループ内平均(26.2%)を下回っている。今後とも、健全化判断比率の状況に十分注意を払いながら、県債の活用による財源確保を図っていく
公債費以外に係る経常収支比率は、前年度比1.2%増の70.6%と上昇している。内部管理経費の節減や事務事業の効率的執行に努めているものの、増大する復旧・復興業務に対応するため、新規採用職員を大量に採用したこと等による人件費増の影響を受けている。