三種町:特定環境保全公共下水道
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05:秋田県
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三種町:特定環境保全公共下水道
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経営比較分析表(2015年度)
経営の健全性・効率性について
収益的収支比率、経費回収率が共に100%を下回っており、水洗化率が類似団体平均値を下回っていることからも、使用料収入が不足しており、一般会計からの繰入金等の財源に依存している状況が現れています。水洗化率については微増が続いていますが、算定の基礎数値である水洗化人口については横ばい、あるいは微減傾向にあります。水洗化率の向上を図ることはもちろん必要ではありますが、劇的な向上がない限りは、経営の健全化に繋がるとは安易に言えない状況にあるため、使用料改定を検討する必要があります。汚水処理原価が類似団体平均値を下回っていることについても、水洗化率の低さが要因となっていると考えられますが、上記のとおり水洗化率の向上により有収水量が増加するとは言えない状況にあります。そのため、不明水対策や、人口減少に合わせた中継ポンプの能力見直しを行うことにより、維持管理費用の削減を図っていくことが必要となります。
老朽化の状況について
平成4年に旧琴丘町で供用開始した管渠が一番古いものであり、国土交通省が示している下水道管渠の標準耐用年数50年を経過するのは20年以上先になります。現状では管渠の更新が必要になるような目立ったトラブルは発生しておりません。今後は、不明水対策と併せてカメラ調査等の維持管理の計画を策定し、管渠の老朽化状況の把握と適切な維持管理の見通しを立て、長寿命化を図っていく必要があります。
全体総括
現状では健全な経営ができているとはいえないため、地道な水洗化率の向上と、使用料改定による自主財源の増収を図りつつ、不明水対策や施設の能力の見直しにより維持管理費用を削減し、収入と支出の両面から経営の健全化を目指していかなければなりません。また、企業会計に移行する予定である平成32年度以降は、分析対象となる経営指標が新しくなるため、より詳細な分析による経営の健全化を図ります。