地域において担っている役割
仙南医療圏において、(救急・災害)不採算に関わる医療、また急性期機能/回復期機能/健診事業/透析医療を継続して提供する。
経営の健全性・効率性について
「②医業収支比率」は微増であるが、医業収益は1億円弱増えており、一日あたりの入院・外来患者数だけでなく診療収入の増加が見られた。また医師が増員したことで給与費が増え「⑦職員給与費対医業収益比率」が上がっている。「⑧材料費帯医業収益比率」はベンチマーク等を利用し全国平均を下回る数値を継続している。「④病床利用率」より入院患者数を増やせていない状況が課題となり、今後の連携プランにより安定した収益に繋がるような連携が重要となる。
老朽化の状況について
昨年度同様に新規資産の購入をできるだけ控え、修理(修繕)用の部品調達が困難な資産についてのみ更新することとしているため資産原価償却率は上昇させている傾向はある。繰入金の大幅な減額により資金を注視しながら進める必要があり、将来においては現在宮城県、そして東北大学が作成しているグランドデザインを基に計画的な設備投資を行うこととしている。
全体総括
新公立病院改革プランに基づく繰入金が構成市の財政上の理由から大きく減額されたことで「①経常収支比率」を大きく下げている。H30.1に重点支援区域として県内で選定された2区域の一つとなったことで財政的、また地域医療構想に沿った形での病院機能の再編・統合、機能分化に向けた議論を進めていくことになる。※H31年度全国平均/刈田病院医師1人1日当たり入院患者数4.5人/5.1人医師1人1日当たり診療収入301,276円/319,713円※H30年度全国平均/類似平均医師1人1日当たり入院患者数4.4人/4.3人医師1人1日当たり診療収入302,069円/301,127円