地域において担っている役割
仙南医療圏において、(救急・災害)不採算に関わる医療、また急性期機能/回復期機能/健診事業/透析医療を継続して提供する。
経営の健全性・効率性について
「②医業収支比率」はH28年から右上がりを示し改善の傾向にある。年延入院患者数は昨年度より低い数値を見せるが「⑤入院患者1人1日当たり収益」の増加により医業収益は大きく減少せず同水準で推移する。医業費用では修繕費により経費は増加するが、減価償却費が2億4千万円程減少したことが医業費用を下げる大きな要素となる。「①経常収支比率」においては新公立病院改革プランに基づく繰入金が構成市の財政上の理由から約6億円削減となったことで前年度と比べ減少したグラフとなっている。
老朽化の状況について
昨年度同様に新規資産の購入をできるだけ控え、修理(修繕)用の部品調達が困難な資産についてのみ更新することとしているため資産原価償却率は上昇させている傾向はある。将来においては現在宮城県、そして東北大学が作成しているグランドデザインを基に計画的な設備投資を行うこととしている。
全体総括
医業収益の伸び悩みについては周辺地域の人口減少や当院の常勤医不足が関連している。今後の地域医療構想調整会議との協議により県、東北大学が作成するグランドデザインへ取り組むこととしている。(1.の補足)閣議決定において平成32年9月までに後発医薬品の使用割合を80%以上を促進するなかで当院では後発医薬品の使用を8割を超える状況もあり薬品費においては約2,000万円程費用を抑えられている。1人1日あたりの収益(単価)においては、急性期から回復期まで担っているため病院全体を対象にした場合にはどうしても低く表示されてしまう。一般病棟だけで換算した場合では5,000円程高い単価となっている。※H30年度全国平均/刈田病院医師1人1日当たり入院患者数4.5人/5.4人医師1人1日当たり診療収入301,276円/333,147円※H29年度全国平均/類似平均医師1人1日当たり入院患者数4.5人/4.5人医師1人1日当たり診療収入301,276円/306,273円